日本のガリビエ峠 大弛峠クライム | 理容なかじまのブログ

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千葉県市原市五井の理容店です。

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にしやんさんから「大弛峠に行きませんか?」というお誘いのメールを頂いて、二つ返事で「行きましょう!!」とライド決定。

ところで「大弛峠」ってどこだ??
ってか、「大弛峠」ってなんて読む??

わからないことだらけなのでネットで調べてみますと、この前行った柳沢峠の近くなんですね。
読み方は「おおだるみ峠」。メジャーな大垂水峠に似ていますがそちらは「おおたるみ峠」です。

で、「大弛峠は、山梨と長野の県境にある峠で標高は2,360m、自動車車両が通行できる日本最高所の車道峠」ということが判明。
しかも、「ツール・ド・フランスのカテゴリー超級として知られるガリビエ峠に匹敵する」と今中大介さんが言うほどの厳しさとか・・・。
一番高い車道は乗鞍じゃないのか?と思ったのですが、乗鞍はマイカー規制があるので「自動車で越えられる峠として一番高い峠」になるらしい。

「なんかすごいことになっちゃったぞ・・・」

当日は4時ににしやんさんの車に乗っけてもらって出発。

この季節は着るものに困ります。
天気予報では、日中は25度くらいまで気温があがるということですが、朝は寒かろう。
そして標高2000m以上の山に登るのですから、登るほどに温度も下がるわけです。

出発前に外に出たら案外温かく、用意していた冬用ジャージでは暑いかなとも考えましたが基本寒がりな私なので、

夏用インナー 冬用ジャージ 小さくなるウインドブレーカーを背中ポケットへ
春秋用ビブタイツといういでたちで出かけました。

時間も早かったので渋滞に引っかかることもなく、日の出の頃、談合坂SAにて朝食休憩。
車から出たら「寒っ」。
一抹の不安を覚えます。

花かげの郷まきおかをデポ地とさせていただきました
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ここから窪平交差点まで下ります。
下るってことは、帰りはこれ登るのか・・・とか思いながら朝の太陽を浴びて快走します。
走り出しは肌寒いです。「太陽が暖かいね」などとおしゃべりしながら大弛峠ヒルクラスタート地点・窪平交差点へ。

窪平交差点 ここから登りが始まります
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商店街のような住宅街のような坂を行きます。
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通りすがった中学生男子が「おはようございます」と挨拶も爽やか。

やがてぶどう畑をはさんだ一本道に。
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ハアハアいいながら登ってゆくと、暑くなってきました。

振り向けば遠くに山がみえます
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鳥居を過ぎると、人家は少なくなって山道の雰囲気が濃くなってきます
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麓も紅葉がはじまっています
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ぶどう畑には葉っぱばかりでぶどうは見られませんでしたが、りんごが実っていました
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川を越えると
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THE林道
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この辺から激坂と緩斜面が交互にくるパターンが繰り返されます。
激坂区間は15%なんて場面もあるでしょうか。なので緩斜面区間の7,8%でも平坦にみえるほどです。

もみじも色づいています
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少しづつ標高を上げてゆきます
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山の中腹は紅葉が見頃でした
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紅葉を眺めながらのサイクリングは気分が良いです
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しばらく進むとピークに到着
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鳥居峠って看板がありますが、ここがそうなのか??
琴川ダム(乙女湖)が見下ろせます。

ここでちょっと休憩。

背中ポケットに刺してきたミニあんぱんを美しい景色を見ながら2個補給します。

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しばしの休憩の後、大弛峠へ向けリスタート。
の前に、自販機がありますので水を買っておきます。

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今回はダブルボトルできたので1本は満タン近くドリンクが残っていましたが、このところドリンク切れヒルクライムを経験しているのでちょっとトラウマになっています。
保険で補給しておきました。
また、自販機の向かいに公衆トイレがあります。ここを逃すとトイレは大弛峠までないと思われますので頻尿なお年頃ローディーの方は覚えておいてくださいね。

上り始めはきつい一本道ですが、ちょいと行けばなだらかな道になってその先にゲートがあります。冬季は閉鎖されるそうです。

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琴川沿いの林道をゆきます。道幅は狭くなります。
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林間をしばらく登ると、緩斜面というかほぼ平坦区間があらわれます。
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紅葉に囲まれて走る爽快さを感じつつも、峠までの残された距離はどんどん縮まってゆくのに一向に標高は上がりません。
このあと激坂が現れるのではないかと不気味な気配を肌で感じます。

そしてそれは始まりました。
地獄が口をあけて待っているのです。
いよいよ登り区間が復活ののろしを上げたのです。

ここからにしやんさんの背中が少しづつ小さくなってゆきます。
九十九折れの先に見えていた背中が見え隠れしてゆきます。

ここでメイン集団(っても私ひとり)は逃げを容認します。
メイン集団は私がコントロールします(つまりマイペース)

紅葉きれいだなあ~とか気分はポタリング
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しかしきついなあ、一体何%の坂なんだ?とガーミン先生に尋ねれば8%くらいです。
乙女湖までの道では「これで8パ~ア~~、マッ平らにしか思えないぜ~うひょひょひょひょ~」とうそぶいていたのが嘘のようです。
同じ斜度でも平坦からの8%と15%からの8%では感覚が違います。またここまで脚を削ってきたツケもあります。

ヒイコラ言いながらもヨチヨチと登ってゆくと、峠まで2km地点でメイン集団は逃げ集団を吸収。

にしやんさん、写真撮影中でした
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山頂付近は紅葉は終わっていました
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ここで残りのあんぱん2個を補給します。

再スタートした途端、にしやんさん飛び出して逃げが決まります。

空が近くなって、もうすぐ峠か?
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峠から2kmになると500mごとに距離をカウントダウンしてくれます。

大弛峠
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やっとこ到着しました。
標高は2,365m。ガーミン先生は控えめです。

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長野側は未舗装 アスファルトの軌跡は正確な県境をあらわしているのでしょうか?
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山小屋は準備中
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ここで写真を撮ろうとしたらスマホが電源落ちします。
なんでだろう?と再起動を何度か試みます。すると復活しましたが、バッテリー残量1%。

そういえば、乙女湖でもバッテリー残量45%しかなくておかしなあとちょっと思っていたのです。
考えてみれば乙女湖では圏外でした。推測ですが圏外なので基地局を探し続けてバッテリーが消耗したのでしょうか?
圏外ならば電源を切っておいた方がいいですね。私にとってスマホはカメラでもありますから。電池切れのスマホはただの錘でしかありません。
ちなみに私のキャリアはAUです。

しばらく休憩したら、ウインドブレーカーを着こんで下ります。
ひいこら登ってきた道も、下りはバビューンとあっけないです。

脚を止めたままで、冷たい風に1時間ほどさらされたので膝が痛くなってきます。
下るほどに気温の変化を体感できます。

デポ地に戻って、時間もまだ早かったので温泉へ。

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自転車&露天風呂。サイコー!

湯船から富士山。サイコー!!

峠を登っている時は見えていなかった富士山ですが、最後にご褒美をもらった気分です。

お土産を買ってにしやんさんが運転する車で、夕日の沈むわが町に帰ってきました。

にしやんさんに、おんぶにだっこのライドでした。
たいへんお世話になりました。
また機会があれば、おんぶとだっこしてください。

本日の走行は、62kmでした。





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