自走で富士五湖巡り〜300km | 理容なかじまのブログ

理容なかじまのブログ

千葉県市原市五井の理容店です。

新メニュー理容増毛・髪の毛に結んで増やせる増毛システムを導入しました。

女性の美顔お顔そり・レディース・エステ・シェーブも好評です。

当店のHPは、http://riyounakajima.blog.fc2.com です。





今年の梅雨は雨がずっと続くかと思えば、ぱたりと止んで連日の真夏日になったりします。

また雨降りサイクルに入る前のこの晴れた期間に、自転車に乗っておきたいところです。



私は月に二回連休があるのですが、この機会を逃すともうロングライドに出かけることが出来なそうです。

7月、8月は暑くて昼間は自転車に乗るどころではなくなるからです。



なのでロングライドをしてみたいです。

で、どこに行こうか?



「本栖みち」をいつか走ってみたいと思っていたので、富士五湖を回りながら身延を下って田子の浦も走ってみよう。

どうせなら道志みちも。



ということで、今回も午前0時にスタートです。



昼間は夏のような暑さでしたが、夜になるとひんやりします。

長丁場なのでゆっくり走ろうと思いますが、ちょっと追い風だったようでスピードにのります。

信号運もすこぶる良くて、あまり止まることもなく国道16号の一本裏道で蘇我まで。



千葉港から第二湾岸と呼ばれている県道15号へ。

先月行った赤城山も同じ時間帯にここを通過しました。その時は月の光が水面にうつって美しかったのですが、今回は月はずっと南寄りに高く浮かんでいて季節のうつろいを感じます。



花輪インターから国道14号に入ります。

ここからは先ほどまでの信号運はどこえやら。

ちょこちょこと足止めされて、時間をロスします。



市川橋 1時半



ここで家から持参したおにぎりを補給。



蔵前橋通りを進み、荒川を越えて亀戸から明治通り、新大橋通りを経て東京駅。



幻想的な東京ステーション 2時半

内堀通りから青山通りへ。



東京は眠らない街。

午前2時に犬を散歩させているおばさん。午前3時にお弁当屋に入ってゆく若い女性。若者たちは街を闊歩し、おまわりさんは交番の前に直立しています。

そんな中で一番の不審者は、ピチピチの服を着て自転車で走っているおじさんであることは間違いありません。



三軒茶屋から世田谷通りへ。



多摩川を渡ります 3時半

ここでも、持参したおにぎりを補給。



空は白み始め、鳥達は起き出しておはようの唄を奏でます。



ドリンクがなくなったので、セブンイレブン 川崎百合丘店にて レモンティ1L・ブラックサンダーを補給。3時53分



時間と伴に街の住人の顔は、夜から朝へ。

散歩やウオーキングをするお年寄りや始発で出勤する会社員の姿が目立つようになります。

私は誰もいない街を走るのが好きです。大体午前2時から3時くらいまでは無人の街が出現します。

しかし今回は、どの時間帯でも誰かが歩いていました。東京はやはり日本のどこの街とも違うのかもしれません。



小田急小田原線・鶴川の先で芝溝街道・都道57号から町田街道・都道47号で国道16号にぶつかったら、左折して少し走ると国道413号の入口です。

国道413号に入った途端に、なぜか向かい風です。同じような方角を走っているのになあ?



いままでは比較的快適にきていたので、ここからの厳しい道を暗示させます。

進むにつれ、山がちな地形になってきます。



津久井湖 5時15分



青山交差点から道志みちの基点になるそうです。

その時はそのことを知らなくて、どこから道志みちなんだろうと思いながら走っていました。

なんだかアップダウンが激しいんです。



ひいこら走っていると、コンビニが見えてきます。

このコンビニを逃すと、もう道の駅まで補給できる場所がないのでピットイン。



セブンイレブン 相模原津久井青野原店にて いちごジャムパン



この補給が後で後悔の元になるのですが、このときは露知らず。



リスタートして、道志みちへ乗り出します。




緑に囲まれた林間コースです


道志みちを走るのは二回目です。

初めて走ったときは、KIKUさんたちに連れて行ってもらって、ただひたすらについていっただけでコースプロフィールがうろ覚えでした。

今回単騎、道志道をゆくと思っていたよりもアップダウンがあったんだな、という印象を強く受けました。

なんとなく神奈川側からは「道志みちって登りっぱなし」だと。

そしてもっと緩い傾斜だとイメージしていたのですが、急な登り降りがちょこちょこでてきます。



それは、ある意味助かった部分もあります。

やっぱり降る時は脚が休めますから。

前に山梨側から道志みちで帰るコースを考えていて「最後はラクラク降って終わり」という構想だったのですが、実行しなくて良かったと胸をなでおろした次第です。



道志みちの真ん中辺りに道の駅があるのですが、なんかもう休みたいので「まだ着かない?まだ着かない??」と頭の中でループしっぱなしです。

以前の記憶では、道の駅の手前につり橋とか滝とかあったはずだなあとキョロキョロ。



で、つり橋

滝もあったけどスルーして、そろそろ道の駅があるはずだと大きな建物をみるごとにあれか?これか??と。



やっとたどり着いた道の駅




到着時刻は7時半前。当然ですが営業時間前でした。

自販機で赤コーラを注入することしかできません。

あー、なんか食べたかったなあ。って冷静に考えれば当然の結果。コンビニでもっと補給しておけば良かった・・・とこの後思いしります。



今まではアップダウンがあったのですが、ここからは山伏峠目指して登りっぱなしになります。相変わらず緩い傾斜が続きますが。

さあ、がんばろうと走り出しますが、なんかもう疲労しちゃってます。

ゆっくりジワジワ登る戦法しかありません。



サイコンのスピード表示がどんどん小さくなってゆきます。

息が上がります。

緑に輝く風景も目に入らなくなってきて、ただ目の前の道だけが左右に揺れています。



はあ~と大きくため息をついて、弱弱しくペダルをかろうじてまわしてゆきます。

行く手に工事現場があって、片側通行中なので交通整理員さんが車を止めていました。



その時、私の脳裏に「あそこで足が着ける」という電工掲示板が点滅。

その刹那、白旗を天高く振り上げる整理員さんの笑顔がはじけるのです。

生気の抜けた愛想笑いをしながらオアシス工事現場を通過。



ノロノロと進行は続き、ボトルのレモンティーも尽きてきます。

そして、手の痺れが始まります。



これはまずい兆候です。

夏などではよくあることなのですが、まさかそれほど暑くもないこの時期にこの症状とは。

まさに補給不足が招いたこと・・・ってこのまえ赤城山でも同じことやったなあ・・・とひとりごちます。



あのカーブの先に山伏トンネルがあるだろう、という予測は何度も裏切られてもう足を着こう、あのカーブまでがんばろうというワードが頭の中でグルグリまわってバターになりかけたころ、ぽっかりと口をあけた山伏トンネルが「やあ」と涼しいかををして現れました。「おまえ、遅いよ~」とツッコミたくなります。



山伏トンネルの前に座り込んでしばらく休憩してから、山中湖まで一気に下ります。

ここでドカーンと見えるはずの富士山なのでありますが・・・。




富士山は雲の中でした。

しかし、最高に天気がいいです。

それほど暑くもなく、さわやかです。

これほどのコンディションの良さなのだから、富士山が見えないことくらいなんてことありません。という強がりを噛みしめながら湖畔のサイクリングロードを行きます。



山中湖を離れ、国道138号で河口湖に向かいます。

下り基調なので、ラクラク走行。休めたからか、手の痺れも治まっていました。



ビュワーンと走っていると、北口本宮富士浅間神社。

ここは黙って通り過ぎることはできません。



すがすがしい参道を通って

二の鳥居をくぐって

お参りします



パワースポットで力を頂いたので、また河口湖へむけスタート。

その前に、朝ごはん(?)を食べましょう。



富士吉田といえば、ご当地うどん「吉田うどん」です。

吉田うどんの店は、だいたい11時くらいに開店して2時には閉まってしまう店が多いです。

しかし、この店は8時15分から営業しています。



お腹がペコリンコなので、肉玉うどんの大盛り




ワシワシ食べて、あっという間に完食。

吉田うどんとしては、ちょっと柔らかめの麺でした。



ここからは、御坂みちに入って河口湖まで。

いつも河口大橋を渡ってしまうので、この道は初めて走ります。



吉田うどんでお腹一杯のはずですが甘いものは別腹ということで、ファミリーマート河口湖東店にて まるごとバナナミニとウーロン茶1L 10時2分



河口湖へ




やっぱり、雲の中。

しかし、すばらしく気持ちが良い道を走る自転車の醍醐味を堪能します。







西湖に行くすがらにはひとつ坂を登るのですが、ここで足が攣りそうな気配を感じて足つき。

一度攣ってしまうと、それは頻発するようになるので、だましだましゆっくり進みます。

幸い攣りそうな感覚も治まって、坂をやりすごします。







西湖を通りぬけると、国道139号に合流します。

国道139号はトラックが多いです。追い立てられるように走って精進湖へ。



精進湖と本栖湖は初めて行くところです。



富士五湖、最後は本栖湖。



静かな湖畔の森の影からカッコーの鳴き声が聞こえてきそうな雰囲気です。



そして本日のメインディッシュ「本栖みち」です。





フェトンチッド大放出っていう感じの緑の道です。



県道709号と本栖みち・国道300号が交わる辺りが、千円札に描かれている富士山の姿です。





やっぱり雲の中です。

今日は富士五湖で富士山全滅。



ここからグアーっと下りです




わりかし斜度のきついくだりで、先行する車に追いついてしまいます。

車はゆっくり走っているので、車間をあけてもすぐに追いついてしまうのです。車が道をゆずってくれました。



下りきると富士川



本栖湖から降りるにつれ、気温も上昇してゆくのが感じられます。



ここから県道9号に入ります。

実は私は海まで下り基調だとばかり思っていました。しかし、ここからは登っては降って、降ったら登るというジェットコースターのような道が始まりました。

そして強い向かい風。

海までは楽勝でいけると思っていたところが、細かいアップダウンと風で完全に計算違いです。



雄大な富士川



ローケーションは最高





この向かい風はなんなんだと自問自答しながら、重いペダルを踏んでゆきます。

この区間も辛い時間でした。暑いし疲れたし。

なんとなく気持ち悪くなってきて、黙々と前に進むだけです。



昼食をとりたいところですが、予定しているランチスポットはまだ遠いです。

今回、朝は「吉田うどん」、昼は「桜えびのそば」とあらかじめ決めて走っていたので疲労度と関係なくその目的の店まで補給なしで走ってしまいました。

これってあまりよくないですね。

やはり疲労する前に補給することが、ロングライドの肝だと改めて感じた次第です。



ヘロヘロになりながら、ふと川の向こうの並行する国道52号をみて「もしかしてあっちの方が風が弱いかも?」なんて思ったりします。

まあそんなことはありえないなと思いなおしますが、でもなんか向こうの方が平坦っぽいです。



豊栄橋で川を渡って、国道52号へ。

やっぱり風は同じく強い向かい風でした。

でも対岸よりはフラットかなという印象です。



道の駅・とみざわでトイレ休憩して、

県道190号に入ると静岡県に突入します。



そして、もう一度富士川を渡る時に、ついに富士山が顔を出します。



県道10号に戻り、道の駅・富士川楽座にて遅い昼食。14時41分



景色が良い食堂の窓から富士山で、桜えびおろしそば



正直、このときは気持ちが悪くて揚げ物はちょっと食べたくないかなと思っていたのですが、このそばを食べることもこの旅の一つの目的だったので注文しました。

やっぱりちょっと胃にもたれる感じでしたが、食べ進むにつれ体調も回復してきます。やっぱりハンガーノックだったのでしょうか。

考えてみれば、吉田うどんを食べてからまともに食事したのは、このそばだけですから。




そばを食べたら元気が出てきて、田子の浦へ向かいます。

国道396号を走って田子の浦漁港の看板があってので曲がってみたところ、自転車進入禁止の橋があったりしてちょっと迷います。



ドリンクが切れて、無性にオレンジジュースが飲みたかったので補給。ついでにガリガリタイム。



ローソン 富士津田店 オレンジジュース1L ガリガリ君ソーダ



なぜか田子の浦に出るのにひと坂登って、やっとこ田子の浦CRへ。





ここは追い風。そばを食べて体調は戻っています。

調子よく走りますが、沼津まではまだ遠いなあ。



それでもひたすらに走って、千本松公園へ。



計画としては、田子の浦を走るところまでは考えていました。

その後は体調や時間などを考慮して、沼津から輪行か熱海峠を越えて熱海から輪行、あるいは小田原から輪行、あわよくば家まで自走なんて妄想もいだいていました。



時刻は17時前くらい。

まだまだ明るいです。



熱海峠も走ってみたい候補のひとつなので、とりあえずいってみましょう。

GPSの地図を見ながら、熱函街道へ。



徐々に登ってゆく熱函街道。

ユルユルと行くと、熱海街道と熱函街道の分かれ道に出ます。



熱海峠は熱海街道へ。熱函街道を行くと1.2kmの鷹ノ巣山トンネルへ至ります。

鷹ノ巣山トンネルも怖そうだし、ここは熱海街道へ。



熱海街道はこちら側から登ると緩い感じなのですが、ここまで脚を使ってきたのできついことったらないです。

距離もそれほどでもないなと高をくくっていたのですが、とんでもないことでした。



ゼーゼーいいながらとぼとぼ登ります。

途中でドリンクが切れてちょうど集落があって自販機で補給が出来てよかったです。

そろそろピークだろうとGPS地図で現在地を確認すると。まだ半分くらいしか来ていなくてがっくし肩を落とします。



斜度は緩いです。さら脚ならなんてことないかと。







それでもフラフラになりながら、やっとこさっとこ熱海峠へ。



富士山が祝福してくれました








熱海峠、下ります。

怖い。

斜度がハンパなく凶暴な角度です。

しかも路面に施された滑り止めがいわゆる「レコード盤」。縦に細く溝が掘られている奴です。自転車の細いタイヤでその上を走るとハンドルがとられそうになるので、路肩をソロソロと降りるしかないのです。

この牙をむいた坂



あたみ梅ラインというのだそうですが、もう二度と足を踏み入れないと思います。





さあ、ここからどうしましょう??

まあ普通にここから輪行でしょうね。

身体のどこかが痛いとかはないですが、なんだか熱海峠で気持ちが折れました。



来宮駅で時刻表をチェックしますと、次の電車が我が家までちょうど連絡がよいのです。

慌てて帰り支度をしようとしますが、次の電車まで時間は10分しかありません。



・・・無理でしょ。



あきらめて熱海まで。



熱海駅



熱海で時刻表をチェックすると、連絡がよい電車は1時間以上待たなければいけません。

そいうえば駅前に狭い焼き鳥屋があったと思い出して、そこで時間調整で一杯ひっかけることにしました。





この店は、老夫婦がやっているお店でした。

ドアから「自転車置く場所ありますか?」と聞くと、おばあちゃんが「食べたいの?」と言うので「店、やってないの?」という私の問いに「やってますよ」

一見さんは珍しいのか?



店に入ると常連さんと思われるおばあちゃんが一人日本酒を冷で飲んでいます。

カウンターにミニパイプイスが4つあるだけの店。



「なに飲みます?」とおばあちゃん。

「生」というと「生はないの、ビンしかないの」「じゃあ、ビンで」



お通しに刺身がのった小鉢。

それをあてにビールを一杯ぐっといきます。



生き返る・・・



「何か、焼く?」

「かしらとやきとり」



常連おばあさんとお店のおばあさんがなにやら内輪話。

会話がとぎれたところで、これから千葉に帰るとか雨が凄く降ってたいへんだったとか、サービスでもらった筍の煮つけをいただきながらイノシシの被害状況など話しているうちに焼き鳥が焼きあがります。






輪行袋に自転車を収納する時間や、電車の発射時刻などをかんがみるとグズグズしていられないので、さくっと食べてお店を後にしました。



熱海から無事に電車に乗って、深夜に我が家に到着。



本日の走行は、328kmでした。



なぜか、サイコンを充電するときにリセットされてしまい、ログが分割されてしまいました。

ちゃんと充電専用コードで充電したのになあ。

でも走りながら充電できたので、どうなってんでしょう?>