白四指神信仰(ハクシシガミシンコウ)

朽滝ヶ山周辺にあると言われていた
麁滝村(ロクロウムラ)に伝わる穢れ信仰のこと。
数年に一度、【指結い】という儀礼が行われる。
【四ツ指】に選ばれた村人は白四指神の御姿と姿を
同じくするために指を結う。この地の民と地は穢れ
とされており、指に穢れを落とし結うことによって穢れを清められると考えられてきた。
結った指は白四指神に奉納される。四ツ指となった人間はこれ以降、結婚が許されない。
指結いは、白四指神との婚礼の儀でもあるためだ。四ツ指はその生涯を白四指神の祠で
過ごす。
【指結いの儀について】
四ツ指に選ばれる人間は、諸説あるが初潮を迎えたばかりの女性とされている。
初めに、四ツ指とする人間の両手の薬指に赤糸(セキシ)と呼ばれるものを村人一人一人が結ぶ。赤糸とは村人一人一人が自身の血液を糸に染み込ませたものだ。
結ぶ際に、自身の穢れを申告する。申告は、
「帳」(トバリ)と呼ばれる空間で行われる。
ここから指結いが始まる。赤糸が結ばれた指を小刀で切断する。切断した薬指を、白四指神に奉納することで指結いの儀は完成される。日本諸国にある「指切りげんまん」はこの指結いからきているとされる説もある。

麁滝村は、現在は既に廃村となっており今回の記事も村の出身者の血縁者であるという須田さん(仮名)から取材した話をまとめたものだ。指結の儀は話を聞くと分かるが、贄に近く、この村で四ツ指に選ばれたあまたの女性が凄惨な目にあったことは言うまでも無いだろう。私自身も実際に、麁滝村があったとされる場所へ赴いてみたが人が住んでいた陰もなく、そのほとんどが木々に覆われ荒廃としていた。ただ、村の最奥にある古びた祠のようなものを発見し、恐らくだがこの祠が白四指神を祀っていたとされる祠がだろう。祠はとても大きく、大人が2、3人入れるくらいの大きさだ。腐った木で形を成していた祠の扉は開け放たれていて、中には小さな骨(恐らく指の?)だけが遺されていた。あまりいい気分のものではなかった。私は、手を合わせてその場を後にした。
少し体調が優れないので、今日はこの辺で。