男性 66歳 現在、肺がん発症中

2009年9月、右肺下葉に肺腺がん発症、生検入院後切除。
手術後リンパまで到達していたので抗がん剤、シスプラチン、ビノレルビンを1カ月後入院点滴。
1週間後、ソルデム3A点滴、さらに1週間後、ソルデム1点滴。
腎臓病持ちの自分には、クレアチニン値が2.07mg/dl(1.00~0.66mg/dl)に上昇した為、4クールまでの抗がん剤治療を
1クールで断念した。

そのせいで転移したかは、解らないが2010年3月CT検査で、左肺の上葉と下葉の間に、約5mmが2個、
10mmが1個転移した。 がんの場所から手術は無理と判断された。

自分は、EGFR遺伝子変異を有する非小細胞がんなので、平成19年から公的保険が認められている
「タルセバ」で診療をする事に決めた。
期間:2010年8月から2012年8月までの2年間

2010年8月から「タルセバ」を服用。
試験服用で10日間入院して副作用の状況を確認する。入院中、退院後も1カ月程何の副作用もなかった。

2カ月過ぎ頃から、顔と背中にニキビがでる、痒みは無い。手足、胸にも少しニキビ出る。
塗り薬、アクアチムローション(水溶性)の後にリンデロンVローションを顔、背中、胸、手足に塗る。
顔は、毎朝市販のクレアラシル(ニキビ洗顔用)で洗顔後塗る。
塗り薬については、ビルドイドクリーム、オイラックスクリームも処方されているが殆ど使用していない。

「タルセバ」服用当初より、「患者日誌」を毎日書いて状況を把握している。
内容は、体温、せき、呼吸、息切れ、副作用の症状、他病院通院の診療内容、市販薬の使用。
口内炎、せき、たん、熱も出ず副作用については順調。

3週間毎に、採血、採尿、問診を受けている。レントゲン撮影、CT検査も3週間に一度交互に検査。

2011年1月、CT検査で5mmの2個が消滅、10mmは7mm程度に縮小した。
この頃から軟便、下痢に悩まされる。


2011年2月風邪発症
エントモール散(食後30分1錠)、トランサミンカプセル(食後30分2錠)、クラリス錠200(食後30分1錠)服用。


2011年4月、CT検査で10mmは半分に縮小した。


2011年8月、10mmは4mmになったが、下痢がひどく体重が50kg(身長は170cm)をきった。疲れ易い。
にきびは、顔のぶつぶつは無くなったが赤ら顔で何時も酒を飲んだ様でみっともない。
背中、手足は、銭湯に入っても他人に不快な感じを与えない程度になった。


塗り薬は、洗顔、シャワー、入浴後に現在も塗っている。


「タルセバ」を服用から丸1年の経過です。
化学療法の抗がん剤治療の経験した人でしか判らない苦しさと比較すれば、

無理は出来ないけれど、普通の生活が可能なので良しとしています。
腫瘍マーカー:GEA 7.0ng/ml (最大値5.0ng/ml) まで一時は上昇したが、2011年8月現在では、

5.0ng/ml 以下で安定している。
軟便、下痢は、主治医の許可を得て新ビオフェルミンを食後3錠服用している。