スーパーのベンチで一休みしていたら
小学生らしき男の子が「見て」と言う。
回りを見ると他に私しかいなさそうで
話しかけられた?と思って
「何?」と聞いた。

$プニプニ


すると男の子は手に持っていたレジ袋を
私の顔の前に突きだし、持ち手を広げた。

$プニプニ


袋の中には透明なサラダカップのようなものの中に
巨大なもずく?草?
なんだかわからないものが入っていた。

全く見当もつかずに「?」な顔で男の子を見ると
「暗い所で光るんだ」という。
「光る?」
「蛍」
「蛍?」
「蛍の赤ちゃん」
「へー」

横にいたお母さんが「すみませんね」と謝る。
謝る必要はないと思うけど、よくあることだ。

すると男の子が言う。
「女はみんな嫌いだよな」
「?」
「マミーもだし」

お母さんがすかさずまたすみませんと謝る。
「いえいえ全然」

私は微笑んだ。
私の心はもっと微笑んで
ほのぼのと幸せが心全体に染み渡っていくようだった。

男の子はどんなに子供でもちゃんと男なのだ。
私も子供の頃、たぶん今と大して変わらず
中身はちゃんと女だったと思う。

かっこいい彼、ありがとう。
今もカッコイイイイケメンだったけど
きっと将来もナイスガイだね。
そのまま変わらずにいてね。

子供の無邪気さは最高の宝物だ。
どんなものにも勝ってピュアで光っていて
眩しくて、人を一瞬で幸せにする。

みんな大人になるに従って
曇りガラスや汚れた鏡のように
その光を失っていくのはなぜだろう。
誰だってちゃんと子供の頃もっていたはずなのに。

また心の奥から取り出して磨こう。
ピカピカに輝くように
きれいなみんなをキレイに写せるように
そうしたらまた、あの子のような
かわいい沢山の光たちに会えるだろう。

ありがとう。
かっこいい僕。
ホタルが光るようにそれ以上に
君もキラキラ光っているよ。