記憶障害が疑われる理事長

記憶障害が疑われる理事長

70代、認知症の検査には引っかからないアクティブな理事長。しかし「年のせい」では説明がつかない気がする忘れっぽさと理解の不自由さ……

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車がない! そんな訳ない……の記事の最後で書いた、インフルエンザの予防接種についてのお話。

11月27日の夕方、理事長から怒りの電話が。

理事長「今日、キリン医院(仮名)に行ってインフルエンザの予防接種受けようと思ったら、『助成券がないと3,500円かかります』って言われちゃったよ。あなたからもらったメモ、『保健センターのフシダさん(仮名)から電話があった』って、これ日付も何も書いてないけど、いつ電話あったの?」

私「1週間か10日か、結構何日も前です」

理事長「どうしてその時に電話があったって伝えないの! 私、助成券が送られてくるの待ってたんだから! 来ないなー、おかしいな、って」

私「いや、理事長、フシダさんと直接電話で話してましたよ。保健センターから送ったけど送り返されてきたとか何とかで、私が月末に保健センターに行く時に受け取ってくるっていう話になってたんですから」

理事長「そんな話、聞いてませんよ!」

やり取りはもう少し続いたのだけれど、まあ大体同じ内容の繰り返し。理事長が直接フシダさんと電話した、いやしていない、の応酬。

ほんの1週間前くらいの電話(一言二言でサラッと終わった電話ではなかった。数分は話していた)がすっぽり記憶から抜け落ちているらしい。
その電話の最中か、あるいは直後か、私は理事長から
「あなた、次いつ保健センターに書類届けに行く? 25日くらいに行ける?」
と聞かれ、
「いや、25日にはならないです、28日か29日か……」
と答え、
「じゃあ、その時にインフルエンザ予防接種の助成券受け取ってきて」
と指示された。それもすっぽり記憶から無くなったらしい。

まあ、1週間前の話は置いといても、それでもおかしいのが今回の話。

27日、私は確かに、理事長にメモを渡した。それは私自身が、保健センターに行った際に助成券を受け取るのを忘れないように、という自分用のメモ。その自分用のメモをどうして理事長に渡したかというと、理事長が「これから保健センターに行く」と言ったからである。

理事長「これから保健センターに行ってから、……(「保健センターに行く」と言った後何と言ったかは失念)」
私「保健センター行くんですか? じゃあ、インフルエンザの助成券、私が受け取りに行くことになってましたけど、ご自分でもらって下さい」
そして自分用のメモを理事長に渡した。

結果論で言うと、この私の発言、いらなかったらしい。この時理事長はなぜ保健センターに行こうとしていたかというと、インフルエンザの助成券をもらいに行くためだったらしい。1週間前の電話はすっかり忘れた上で、待っていても来ないから行こう、という感じだったようだ。つまり私の発言はいらなかった。

しかし、しかしである。
その数時間後、私に冒頭の怒りの電話がかかってきた。
当初の予定通り保健センターに行っていれば、インフルエンザの助成券を受け取ったはずなのに? それを忘れてキリン医院に行った?
助成券がないと予防接種料金が高い、ということは理事長は知っていたはず。だからこそ「待ってるのに送られてこない」という発言が出たはず。
そういう常識を全て忘れて、保健センターに行くのを忘れて、予防接種を受けに行った?

もはや、電話があったことをすぐに伝えた伝えなかった、という次元の話ではない。保健センターに行って助成券を受け取って予防接種を済ませてから、それとは別の話として「あなた、電話があったことはすぐに伝えないと駄目だよ」という注意をするのなら、百歩譲って分からなくもない。御年74歳、1週間前の電話くらい忘れちゃうかもね。

けれども冒頭の電話、「私が電話の内容をすぐに伝えなかったせいで、理事長は予防接種が受けられなかった」という感じの怒り方になっていた。

その辺りの論理の混乱、すり替えも、実はこの理事長、日常茶飯事である。
これでも認知症の検査は「問題なし」らしい。
夕方、上司のカマダさん(仮名)から電話がかかってきた。
「夕方4時半頃、ハローワークにいたら『カマダさーん、私の車がないんだけど~、知らない? いつ帰ってくるの?』って理事長から電話が来てさ。『いや、私も自分の車で来てますし、車、外見ればあるんじゃないですか』って言ったけど。ウエハラさん(私・仮名)のところに変な電話来てない?」

時系列を追って状況を説明すると。
15:40 カマダさん、本人の車に乗ってハローワークへ
15:50 私、理事長の車でハローワークへ(理事長指示)。カマダさんに書類を届ける。
16:05 私、職場に戻る。理事長の車の鍵は、理事長のパソコンのマウス付近に置く。
16:23 私、徒歩で職場を出る。保育園に子どもを迎えに行って、その後郵便局などに寄る(子どもは抱っこひもに乗せたまま)。そのまま歩いて17:25頃帰宅。

カマダさんによれば、私が職場を出た後の16:30に「車がない」と電話が来たそう。私が理事長の車を使っている時間(本当に車がなかった時間)にそういう電話が来るなら、まあ、百歩譲って分からないでも……ない。御年74歳の上司、数分前の発言を忘れるというのは日常茶飯事(でも認知症の検査を受けると、全く問題ないらしい)。

しかし、理事長がカマダさんに電話した16:30、車はあったはず。「もしかして私、ハローワークに理事長の車で行って、帰りは歩いて帰ってきちゃった?」と自分の記憶を遡ってみたけれど、やっぱりそんなことはない。

私の鞄は助手席に残したまま、書類だけ持って車を出て、ハローワークに入った。ハローワークを出た途端、寒くて風も少し強かったから、一刻も早く車に入りたかった。職場に着いて、前に動かした運転席の座席を後ろに戻してから車を出た。「鍵、ここに置きますね」と理事長に声をかけて、マウスの近くに鍵を置いた。
これらの記憶が全て妄想、なんて、そんなわけはない。

前々から物忘れが頻発している理事長だけれど、ここ数日、とみにひどい気がする。昨日もインフルエンザ予防接種を巡って、理事長は私に怒りの電話をかけてきた。それが二重三重にも、考えれば考えるほどおかしさが際立つ内容で……。次の記事でその内容を詳しく書きます。

追記:インフルエンザ予防接種の話、書きました。