2020年9月23日

朝母から突然の電話。

大分の大叔母さん(母のおばさん)が亡くなったとのこと。92歳。

そういう私も昨年頭から単身赴任で大分に在住。

大分にいる唯一の親戚である大叔母さんには何度かあいさつに行こうと連絡はしたが、

来ないでくれとの一点張り。(部屋が汚いのを見せたくなかったらしいが…)

大叔母さんとは私の結婚式(25年前)に参席していただいた時に会ったきり。

その際、まだ結婚のあてのない私の姉に絡んでいた記憶があるのみ。

そうこうしているうちにこの状況。

お通夜に行ってきてくれとの母の要請。ミッションがまたややこしい。

大叔母さんは相当の資産家、一人暮らし。昨年養子縁組で義理の息子(N)さんがいるそう。

この時点で相当怪しいが、このNさんに大叔母さんの永代供養を確実にお願いしてきてくれというのがミッション。

お安い御用。これだけなら。

ところが遺産が第3者のもとへ流れているらしい・・・

 

2020年9月24日

 

朝から雨。会社から帰る途中のダイソーで黒のネクタイと数珠、御霊前の封筒を買い、

シャワーを浴びて黒系のスーツ(単身赴任のため喪服は東京)に着替え、車で葬儀場へ。

参列者は10人ほど。厳かに式が執り行われ、喪主のNさんに自分の名を告げると、

控室に案内された。

遺産狙い?と聞かされていたため、会う前のイメージは相当悪かったが、

実際には気の弱そうなお父さん。奥さんと娘さん(小学生)も一緒。

こちらから聞くまでもなく、いきなり今回の経緯を説明しだした。

大叔母さんとはそもそも縁もゆかりもなかったが、Nさんの母親が大叔母さんのお友達。

昨年大叔母が心臓のバイパスの大手術を行う際に保証人としての親族が必要とのことで、

Nさんの母親の勧めで養子縁組を組むことになったそう。

本来親族としては私の母が保証人となるべきだったが、Nさんの母親の策略か

Nさんが養子となり保証人になったそうだ。

この時点で大叔母の財産4億ほど(?)はNさんに相続される手はずとなったが、

大叔母の近所に住む某大病院の医院長の奥さん(S)が登場。

大叔母とは近所ということもあり以前から交流があったようで、

養子の話をよく思ってなかったらしい。

今年1月に医療系の学生を支援する財団法人を大叔母名義で設立し、

そこに大叔母の資産全て(住居の権利も含めて)を財団に寄付する契約を結ばせた。

大叔母曰く契約書を見せられたが目が悪いため何の契約か分からなかったそう。

後日1億円を寄付した形になり、事の重大さに気づき弁護士を立てて契約無効を訴えた直後亡くなったという経緯。

 

ここでキーマン登場。大叔母のケアをしていたデイサービスのM氏。

大叔母から全て相談を受けていたため事情を一番よく知る人物。

途中からN氏との話に加わり客観的な意見で助けてくれた。

彼女は利害関係がないため現在のところ最も信用できる人物。


ここで一旦私の立ち位置を確認。

えっと、そもそも私の母は本来の第一相続人候補、長男の私が第二の相続人候補。

ただし、養子縁組が成立したことで現在は何でもないただの親戚。

 

ということで結果、一銭も相続することができなくなったN氏は窮状を訴えるも、

大叔母の訴状を引き継ぎ財団への訴訟を進めるとのこと。

ややこしいのが、院長婦人Sの入れ知恵でN氏は遺産狙いで近づいたことを大叔母に吹き入れて

N氏は大叔母から疎遠になっていたとのこと。

さらには養子縁組を無効にする訴訟を進めていたとのことで、

人助けで養子になり家族全員苗字を変えてまで覚悟を決めていたのに・・・

とのことで、私はご協力しますとの言葉でその場を後にしました。

正直誰が正しいの?という状況。

ただの会社員、中間管理職。

突然ドラマの中に放り込まれてもなあ?という状態。

 

続く・・・・