
平成27年6月6日(小雨から晴れ)
6:03駐車場発―6:16橋から入渓―7:16(520付近伏流)―7:56第2の平坦部分―8:23(840二俣は右俣へ連爆帯開始)―9:15(1030連爆帯終了)―10:10花房山peak-11:53駐車場着

神社(寺)先に駐車。

2年前,夏道を登っているとき,平らな森を見つけた。
それが,東前の谷の平らな場所だと知ってから,
ずっと行きたかった。
水量が多いと怖いイメージ。
昨日の雨で,水量が心配。

橋下から入渓。水量はたいしたことない。

森と沢が一体となって混在し,太古の沢って感じ。

宮崎駿が「日本の沢」を描くと,きっとこうなるんだろう。
巨木の根が沢へ押し寄せ,苔が発達している。

沢が申し訳なく森の隙間を流してもらっている。

520からピタッと伏流。

第一の平らな場所を過ぎるとガレ場。
ガレ登りが辛く,消耗する。

第二の平らな場所は,鳥の声と自分の息遣い,
足音が聞こえるのみ。シーンとした世界。
突然雨が降ってくる。
んっ!? 降ってない。
風で上空の葉に付いた水滴が,一斉に下の葉に落ちる音。
生まれて初めて聞いた音。

噂通り楽園だが,楽園度は先日おじゃました
ワサ谷の方が髙い。

840二俣は,右手から枝沢も出合い,
三股になっている。
左股にかかる滝が美しく,開けていて素敵な場所だ。

右俣へ進むと,突如連爆帯がスタート。
連爆過ぎて,写真を撮るタイミングがない。

1番目のチョックストーン気味の滝のみ右岸を巻くが,

途中からはへたに巻くより直登する方が楽なことに気付き,
全身シャワー。ほとんどが中を行ける。

2番目のチョックストーンは,
右手壁のクラック沿いを行くも
後半の1,2歩がヒヤヒヤもん。
あかん。こんな登り方をしていたらいつか落ちる。

滝はいったいどこまで続くのか。
この沢は平らな部分よりも,この連爆帯がすごい。
1030でピタッと連爆帯は終了。

沢相がガラッと変わり,
Peak直下とは思えない豊富な水量と,
まるでどこかの小沢の入渓地点のような,
穏やかな流れになる。

ここを第三の平らな場所だとすると,
第三が最も魅力的。楽園だ。
ここから初ビブラソールの靴に履きかえるが,
これが滑らずに強い。
このままコルまでいっちゃったら最高だと,
気を抜き,少し沢筋を外れた途端,

奥美濃的な藪に捕まり,50分藪漕ぎ。

夏道に出たかと思えば,昨日からの雨でシャワー藪。
沢中よりもグショグションになる。
気持ちいが寒い。

長―い夏道を下る。
久しぶりの6時間遡行で,ヒラヒラ。