毎日が繰り返される。
繰り返しやってくる。
朝起きて、仕事して、食べて、寝て、また起きて。
また仕事して、また食べて、また寝て、また朝が来る。
春が来て、夏が来て、秋が来て、冬が来る。
寒い寒い冬が終わったかと思うと、桜が咲く。
桜が散って新緑の香りがしたかと思えば、汗がダラダラ流れる猛暑が来る。
彼岸が過ぎて秋の気配を感じはじめたかと思えば、木枯らしが吹いてくる。
こたつで丸くなっていたかと思うと、また開花予報を耳にする。
こうやって、誰もが繰り返し繰り返し生きている。
繰り返しながら、しかし少しずつ変化していっている。
ただ、毎日変化に気づくわけではない。
あるとき、「あっ・・・」と気づく。
あるとき、その変化の大きさに「あっ」と気づく。
この繰り返しが、ただの繰り返しではないことに気づく。
繰り返しのようで繰り返しではなかったことに。
そしていつしか、この繰り返しから解放される。
解放されると思うか、剥奪されると思うか、どう思うかは人それぞれ。
不謹慎かもしれないけれど、私はその解放日を楽しみにしている。
だからと言って、無駄には繰り返してはいけないと思った。
ちょっとずつ変えながら繰り返さなくてはいけないと思った。
今年も、もうすぐ桜が咲くんだって。