ウソみたいなホントの話
『ミステリー・
特急“しなの”消えた座席の謎』
12月15日、
私が塩尻へ客先打合せのため
特急“しなの”で向かおうとした時のこと。
8時12分発の列車で
長野駅に着いたのが
8時近かったので、
確実に座るために、
券売機で指定席を購入し、
列車に乗り込んだ。
席は、16のA、
12,13と通路を進んで行くと
衝撃の事態が...なんと
15で番号が終わっているではないか!
茫然自失
右往左往
キツネにつままれたみたい
などの感じつつ
切符を見直す。
日付時間-12月15日8:12発-OK
車両-4号車-OK
じゃあこれは“しなの”ではないのでは、
と一旦ホームに出て、表示を確認。
間違いなく“しなの”だ
あっ、4号車って4-1、4-2があるのではと
訳の分からぬ想像をし、
キョロキョロしながら、車両に戻った時
デッキにいた熟年男性から
声をかけられた。
「席、無いんでしょ?」
この人は超能力者か、私はキョトンとしながら
「は、はぁ...」
と力なく答えた。
「何番?」
と聞いてきたので、切符を見せた。
「16番かぁ、おれはさ17番なんだ」
えぇーーー!!!!!(心の声)
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-鉄道ファンの人なら、
15列までしかないところで、
ピンと来る人もいるだろう。
そう、この4号車、
通常なら“モハ”だが
今回は“クモハ”だったのだ。
ク=制御車
=運転台付の車両
=そのぶん座席列が少ない
=そしてぼくは途方に暮れる
この編成、
附属編成で実際にあるらしい。
ではなぜ、 通常運行の列車が
附属編成なのか?-
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熟年男性は続けた。
「今さ、駅員に聞いて確認してるからさ。」
私はその言葉に安堵を覚えた。
座れたわけでもないのに..
同じ境遇の人がいたこと、
すでに駅員に、
聞いてもらっているということに対して。
すると客車から、ぶつぶつ言いながら
女性がデッキに出てきた。
「17列なんて無いんだけどさぁ」
おお同士よ、ここで待とうじゃないか...
そうこうするうちに、
女性駅員がやってきて説明を始めた。
「申し訳ありません。
昨日の地震の影響で、
名古屋からの列車が運休したため、
車両不足で臨時の編成となっております。
2列3列が空いておりますので、
そちらにお掛けください。
本来なら、ここで係りのものが
立って説明しなければならないのに、
至りませんでご心配かけるような
形となりましたこと深くお詫びいたします。」
最近のJRの対応は大したものだ
と感心しつつ、同士と2列3列へ着席した。
言葉は無いものの妙な連帯感を覚えながら・・・
発車まで後わずかとなった時、
切符を確認しながら、15列方向へ歩く男性が。
もしやと思いながら見ていると、
案の定奥でキョロキョロ。
私のリプレイを見ているようだ...
リプレイ......!!!まずい
私はその男性のほうへかった。
もちろん訳を教えるために。
が遅かった。
男性はホームに出た。
列車を確認している時無情にも扉は閉まり、
発車したのだった。
おぉゝ 同士よ.......
完


