流産を経験するまでは、私は普通に妊娠して、普通に出産して、普通に子育てできるものだと思い込んでいました。
そして今回も、きっと大丈夫と信じていました。
それが、まさか赤ちゃんに障害が出る可能性があるだなんて。
夫になんて伝えたら良いのかわからないまま帰宅し、普段通り掃除して、夕飯を作って、夫の帰りを待ちました。
そして、夕飯のあと、産婦人科と内分泌代謝内科の医師から言われたことを、伝えました。
夫は少し真剣な表情で、こう言いました。
「うん。高齢出産だから、そのリスクが高いことは覚悟してた」
そして続けて
「重い障害がわかって、まだ中絶できる時期ならば、中絶を選ぶ。でも、今はまだ障害が出るかどうかわからないんだよね。これから服薬治療すれば、そのリスクを減らせるんだよね。それなら、このまま大事に育てよう。でも、ママの体は大丈夫なの?」
と。
少し拍子抜けしました。
もっと驚いたり落ち込んだりするかと思いましたが、私への気遣いなのか、何でもないよって顔をして、私の体の心配までして。
その時、強く思いました。
この人の子供を絶対に元気に生みたいと。
そしてそこから、前向きになれた気がします。
まずは二人で、甲状腺機能の数値を良くするにはどうすれば良いのか、食事や生活習慣のことを調べました。
このことで、妊娠することも、無事に出産することも、育児することも、毎日が奇跡の連続なんだと改めて気付かされました。
もしも育児に疲れてしまったとしても、この時のことを思い出したら、きっともうひと踏ん張りできそうな気がします。