義父の遺言書は6通存在していた。

義父は60歳で大手企業を定年退職。

その直後に大病が発覚して

それから幾つも病気を繰り返して来た。


恐らくそれが遺言書を残す 

キッカケだったのではと推測している。


1番古い1通目の遺言書は

まるで義母が書いたのでは?

と疑いたくなる内容だった。

義父の字は

小さくて丸っこい特徴的だから

義母が五月蝿くて無理やり

書かされたのかも知れない。


それは

     夫が自分だけ家を出て      

好き勝手な大学生活を送り

実家を省みなかった。 

そして

親は高額な学費に苦しめられただけだと。

大学進学して家を出た夫に対する

恨みつらみが数ページに及んでいた。


が然し

国立大学出身の夫の学費面に付いては

大きな苦労させては無いはずで・・・

二浪の末希望国立大学に進めず

私大に進んだ弟の高額な学費も含めて

夫のせいにされていた。

遺言書を見た夫がショックを受けた。


夫は成人を迎えたタイミングで 

妹の事をどうして行くかを親と話しをしたが 


お前は関係無くて良い。

一生、自分達が見ていく。

話し合いにならなかった。


父親だけは母親と違い

まともな人間だと思っていたが・・・


弁護士に依頼せず作成した

意味の無い自前遺言書!!


義母の事には触れず、義妹の事は

『出来なかったから頼む』とだけ。


『肝心カナメ』が書かれて無い

残された人間に丸投げの内容で

残る5通も似たり寄ったりだった。


資産に付いても

単純な数字の桁ミスや

意味不明な箇所が有り


真意の分らない遺言書に心底ガッカリし

改めて父親に落胆していた。





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