タロットの各マークには、小姓というのがあります。
付き人とか召使いという意味ですが、
これがジョーカーや白札に当たると云うのです。

小姓、召使いと云うのは言わば
オモテ舞台に現れない影なる存在。
しかしながら、その存在が無ければ
騎士も女王も王も、政(まつりごと)はおろか
日々の生活もおぼつかなかっただろうことは
容易に想像がつく。

言わば影なる歴史の立役者とでも云いますか。
そう云っても過言ではないと云います。

ときに忠実な下僕であり、
頼りになる相談役であり、
トラブルシューターであり、
あるいは間者であり、
また時に、
味方をも欺く戦略家でもありました。
時と場合によりその役割は様々だったとされます。

その姿は普通の人々の目には奇異に映ったことでしょう。

そこから派生して、
ハウス(スート)に依存しない
ジョーカーと云う位置づけになったのだと云います。
正に神出鬼没のジョーカーの面目躍如といったところですが、
更に、全くオモテに出ることなく、
その存在すら定かではない大物の小姓(本物のフィクサー)がいた。
その名残がトランプの白札だと云うのです。

そういえば、トランプで遊ぶ時、
ジョーカーや白札は使わないことが多いです。
それは、ジョーカーや白札に、
明確な役どころが割り当てられていないからですが、

案外、
「こういうアンフェアな輩は排除してフェアで戦おう」
、、、って云う意思が込められてるのかもしれないよと
先生は云いました。

僕が知ってるトランプ遊びでジョーカーを使うもの
と云うと、、、ババ抜きですね。

もしかしてゲームの名前からして
「ジョーカーを抜いて(フェアに)戦う」
というメッセージが込められているのかしら。

なんだかゾクゾクするような話ですね。
先生、それは印刷されてない白札ですよ、
数合わせのために入れられてるんじゃないんですか、、、???


実はこの白札を合わせた56枚が
トランプの本来の枚数で、
タロットの小アルカナ56枚にぴったり符合する
、、、というのが先生の話でした。

そしてこの白札も
他の2枚のジョーカーと同じ扱いだと云うのです。


そんなバカな。。。
でも本当なら、、、これは凄いですよ。

子供の遊びと思っていたトランプが、
実は魔術の究極奥義の秘蹟を
身にまとっているかもしれない
、、、って云う話なんですから。

タロットの小アルカナのマーク、
コイン、聖杯、剣、棒はそれぞれトランプの
ダイヤ、ハート、スペード、クラブに相当します。
数札は1~10で、これも一致しますね。
問題はトランプの絵札、ジャック、クイーン、キングです。

先生によると、
タロットの小アルカナにも、
マークごとに、騎士、女王、王があり、
これらがトランプのジャック、クイーン、キングに相当する
と云うのです。

それじゃあ、トランプのジョーカーと白札は?

(さらにつづく)
タロットカードとトランプの関係って知ってますか?

これには諸説あるようですが、
僕が先生から教えてもらった話をしましょう。

元は魔術の奥義に触れるような話らしいですが、
先生に許してもらった範囲でちょっとだけ書きますね。

タロットカードって何枚あるか知ってますか?
これもカードによって、
あるいは土地柄によって様々らしいですけど、
最もポピュラーなのが78枚です。

大アルカナと呼ばれる絵札22枚と
小アルカナと呼ばれる数札56枚の
合計78枚からなります。

大アルカナ22枚は別にして、
ここでは小アルカナ(数札)56枚に注目します。
数札のマークは、コイン、聖杯、剣、棒の4種類です。


一方のトランプも様々ありますけど、大体54枚。
ダイヤ、ハート、スペード、クラブの4種類のマークに対して
それぞれ13枚ずつと、ジョーカーが2枚で、合計54枚。。。

だけど、先生によれば、
トランプは56枚だよ、、、と云うんです。
つまり、タロットの小アルカナがトランプの起源だと。

でもトランプを買って来て見てみても、
やっぱり54枚ですよ
56枚もありませんよ
、、、と云うと、ほらここにあるじゃないかと。


(つづく)