大腿骨頚部骨折 | まことの気になる事!

まことの気になる事!

整骨院で施術をしていて気になった事やお伝えしたい事は、もちろん日常生活で気になる事(筋トレやストレッチなど)身体の健康に関する事中心に投稿していければと思っております。

 大腿骨頚部骨折



 大腿骨頚部骨折とは上記のように大腿骨頭と大腿骨体の間をさします。

高齢者の女性特に骨粗鬆症により骨が弱くなった女性に多く、負傷原因は転倒で生じることが多い。
 また筋力低下により、足が思ったより高く上がってなくて段差や物などでつまずくため屋内で発生することも多い。

 症状
股関節の疼痛、起立不能
     ↓
股関節が屈曲・外旋位をとり患肢(骨折側)は短縮する。
そして自動運動は不能となることが多い。

大腿骨頚部骨折は関節包内骨折骨癒合は不良。


病気がみえる11運動器・整形外科P330より抜粋

関節包内は骨膜を欠くために仮骨を形成されない。

大腿骨頭を栄養する血管(内側大腿回旋動脈)が損傷されやすい。

他にも理由はありますが、以上のような原因により骨癒合は不良となりやすい。

そして後遺症、合併症として偽関節や大腿骨頭壊死症を発症することも。

治療法は原則的に手術療法となるようです。

そして手術後は早期離床を勧め、廃用症候群の発生を防ぐ必要があります。
    ※廃用症候群→筋萎縮、関節拘縮、骨萎縮
           起立性低血圧、肺活量低下
           静脈血栓塞栓症 
           意欲低下、抑うつ、せん妄
           認知症
           などの障害をきたすこと。

 大腿骨頚部骨折は負傷時、予後共に大変な骨折ですので、早めの対応が必要です。

身近に高齢者の方がいる方は、ご注意ください。