サピ生であれば今年もそろそろ有名中が販売される時期だと思います。この有名中をどのように活用するかは?各個人の成績・戦略等で家庭によって大きく差がでると思います。ばらしてA3印刷するのか?サピの指示通りにだけやればいいのか?いつどれくらいやればいいのか?大変迷いますので、参考までにうちが昨年やったことを共有します。

 

まず有名中を使った時期は、6年生の7・8月と直前期の1月です。既に以前のブログで書いた通り、うちはバラバラにしたりA3コピーはしませんでした。基本的には四谷大塚Webからダウンロードして一括A3印刷、そこにない場合は問題は本へ直接記入で、回答用紙だけA3拡大コピーしていました。

 

そして有名中を使用する目的ですが、大きくは2つです。

1つは最新の問題に接することです。テストに実際に出題される問題が解けなければ合格はできませんので、少しでも早くそれに慣れる必要があります。また社会や時事問題はもちろん、算数や漢字でもトレンドのようなものがあります。特に中学受験ではどの程度まで深く出題されるのか、範囲があいまいな部分がありますので、これが重要です。2つ目は良質の問題集としてです。理科苦手分野・漢字・計算問題などで活用させてもらいました。科目別の具体的な対応は以下の通りです。

 

■算数

 やらなくていいというサピの指示もあり夏は5校分だけやりました。自信を無くさないよう予想合格点は低めにしてあくまでも慣らしです。その代わりに下ブログに書いた通り全学校の計算問題1番だけを毎日(10分)やっていました。直しを含めて35回位。1枚だけなのでA4に印刷して、計算過程もチェックしていました。これは本人の自信にもなるのでおすすめです。

 

■国語

 サピから指定のあった学校を含めて、7校分。サピ提出・採点まで待てないので、解いた直後に親が採点・フィードバックもしていました。これとは別に算数と同じように漢字や知識問題部分のみのテストを可能な限りの学校を実施しました。時期は直前の1月で、1日10分です。本にポストイットを貼って直接書くレベルですが、どこまで難しい漢字や知識問題が出るのか深度が読めなかったので、これもおすすめです。

 

■理科

 理科は苦手科目だったので重点的に解いて夏に13校。点数がよくない分野(天体・中和等)の問題をさらに中から選んでやらせたりもしました。時間がない場合は、この苦手分野を選んでというアプローチもありだと思います。苦手分野は知識分はわかっているが、実際の問題になると間違う、というケースも多かったので数をこなす必要があり、その時に有効です。

(ただ入試問題は広範囲の複合問題も多く、取組む問題の部分抽出に苦戦しました)

 

■社会

 社会は最新時事問題が出題されているので10校。時事問題はどこまで深く勉強したらいいのか非常に迷いますので、この有名中にその答えがあると思い親もざっと見ていました。

これは実際に11.12月の時期の時事問題対策に役に立ちました。

 

こうやって振り返ってみると、有名中対策は子供というより、サポートする親の事前準備・戦略が非常に重要になってきます。どの問題をどれくらい、どのタイミングでやらせるべきなのか?夏休みの夏期講習は非常に重要で時間が限られてきますので、有名中をやらせすぎることが逆効果になるリスクもあります。特にすごく難しくて非常に点数が悪く子供の自信がなくなることもあります。その時に実際の入試でも平均点が低いことも多いので、過去の平均点をネットで調べたり、親側で目標点を下げたりすることも必要になってきます。有名中が届いたら、まず親がじっくり見てどの問題を子供にやらせるか?じっくり考えて準備しておくことをお勧めします。