サトラレ sato;ra-re TRIBUTE to a SAD GENIUS(2001)
サトラレ sato;ra-re
TRIBUTE to a SAD GENIUS
解説
乖離性意志伝播過剰障害(かいりせいいしでんぱかじょうしょうがい)。先天的に思ったことが、口に出さなくても周囲に筒抜けになってしまう1000万人に1人の確率で存在する人間の総称。そして彼らは例外なくIQ180以上の天才である。
民話に出てくる、人の心を読む妖怪"サトリ"になぞらえてこの呼び名がついた。
「サトラレ」と呼ばれる人たちがいます。
自分が考えていることもが、周囲の人たちに筒抜けになってしまう良いコトも、悪いコトも、くだらないコトも、Hなコトも、言っちゃいけないコトも、みんな。誰にだって、人に知られたくない「想い」とか「感情」があります。そんな一切が、みんなに知られてしまう。しかも、彼らは、一様にして、人並みはずれた知能を持っていました。自分の気持ちが周囲に筒抜けてしまう悲しき天才たち。それが「サトラレ」なのです。
「サトラレ」たちは自分が「サトラレ」であることを知りません。自分の気持ぢが筒抜けなんて、そんな状況に耐えられる人間はいません。でも、彼らの知能は、国家的な財産なのです。だから、政府は、彼ら自身には「サトラレ」であることを知らせず、彼らの生活を保護管理することにしました。法律(「サトラレ保護法」)と組織(「特能保全委員会」)を整備し、社会全体が、「サトラレ」たちに「サトラレ」であることを悟られないように嘘をつくことになったのです。
この映画は、そんな「サトラレ」の一人、"症例7号"と呼ばれる天才外科医をめぐる物語です。隠しようもなく自分の気持ちが漏れ伝わってしまう一人の「サトラレ」と、彼の気持ちを知りながら気付かない「フリ」をし続け、彼を「特別な存在」として「見えない檻に閉じこめ」ようとする周囲の人々。しかし、その歪な交流が、やがてある「変化」を産み出すことに……
通常のコミュニケーションが不可能な状況下での交流。それは不自由なことである。が、それ故に見えてくる真実。巷には受容しきれないほどの過剰な「情報」が溢れる一方で、仲間との連帯が損なわれることを怖れるあまり必要以上に他者との接点を維持しようとする。そんな「コミュニケーションの時代」と呼ばれる現代を生きる人々にこそ、是非見ていただきたい。それがこの映画『サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS』なのです。
あらすじ
自分の心が、喋らずとも周りの人々に"悟られ"てしまうという、不意議な能力を持つ『サトラレ』。1000万人の1人の確率で存在する彼らは、同時に例外なく想像を超える天才的な知能も有し、日本の枠を越え人類にとって多大な貢献をもたらしていた。しかし彼らは自分たちがそんな『サトラレ』だとは知らない。自分の本心が話してもいないのに相手にすべて伝わっている事を知れば、彼らは間違いなく精神的に耐えられなくなる。
過去の哀しい事実のもとに、彼らの能力を最大限に生かすべく、政府は特能保全委員会を設置。『サトラレ』達が、自分が『サトラレ』である事を自覚せぬよう、国を
挙げて徹底的に保護していた。日本で7番自に確認された『サトラレ』である新米外科医、里見健一(安藤政信)のもとに、特能保全委員会から小松洋子(鈴木京香)が派遣されたところから物語は始まる。健一の能力を活かすべく、新薬研究の国家プ□ジェクトスタッフヘの道に導く事が、洋子に課せられた使命だった。防衛医大出の精神科医である洋子にとって、『サトラレ』は研究対象としても最高の存在でもあった。口から出る言葉だけではなく、心の中の本音まで判ってしまう不思議なコミュにケーション。身分を隠して健一に接触した洋子は、想像を超える初めての体験に戸惑いつつも、健一の祖母、キヨ(八千草薫)や先輩医師、東(寺尾聰)、健一の片思いの相手、めぐみ(内山理名)等、健一の周囲の人々が健一に『サトラレ』と気付かせない為に大騒動になる様子や健一の人間としての純粋な姿と触れあう事で、自分たちが失いかけている一番大切な事に気付き始める。しかし、思わぬ出来事をきっかけに、物語は感動のクライマックスに向けて急展開を始める・・・
* 製作年 : 2001年
* 製作国 : 日本
* 配給 : 東宝
キャスト(役名)
* 安藤政信 アンドウマサノブ (里見健一)
* 鈴木京香 スズキキョウカ (小松洋子)
* 八千草薫 ヤチグサカオル (里見キヨ)
* 寺尾聰 テラオアキラ (東隆之)
* 内山理名 ウチヤマリナ (川上めぐみ)
監督
* 本広克行 モトヒロカツユキ
サトラレ - Wikipedia
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●サトラレ(2001)
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