佐渡で薪能を二回観ました。

佐渡には古くから能楽文化が根付いていて
今でも30以上の能楽堂があります。
室町時代、西暦1400年に
「風姿花伝」を書いて
能楽を大成した世阿弥が
島流しになった場所が佐渡でした。

観世流の能楽師、津村禮次郎さんは
長年 佐渡で演能されると共に
東京で指導する学生たちと土地の小学生が交流するふれあい薪能を開催されています。

相川春日神社では、人気の演目「橋弁慶」をかわいいお孫さんとご披露され、
ダンサー、オペラ歌手、バレリーナの方々と創作ダンス「The KUMANO」を舞われました。
熊野古道の信仰と巡礼をテーマにした作品。演出は小尻健太さん、コンセプトは津村さん)


潟端諏訪神社では、小学生と大学生が
いくつかの仕舞や舞囃子を演じ、
津村さんは最後に美しい装束で
番外舞囃子「吉野天人」をご披露されました。
神社本堂の屋根瓦葺き替え記念祝いとしての天女の舞✨

どちらもとてもステキでした!

諏訪神社では
地元の方々が、鬼太鼓をご披露されたのも
心にしみるひとときでした。
中学生の鬼の舞、かっこよかった!

津村先生は
とても愛情深く
日本の伝統芸能を今に受け継ぎ
後世に伝え
そして新作能を創造され
輝きに溢れていました。
そして
周りにいるすべての人々の笑顔が
とても幸せそうで
観る人が幸せな気持ちに包まれる
幸せな時間でした。

能を観ていると
天から神様が舞い降りているように
思う時があります。
目を開けて観ながら
瞑想している感覚。

能のことは
まだ全然わかっていないけれど
心で感じられたら
それでいいのかな
そう思って観ています。