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どうしても書き残しておきたいと思ったのでブログに残しておこうと思いました。
先日、東京へ家族でお出かけした時の事…
銀座の駅を出たら、警察がいたんです。
バスみたいな護送車もたくさん。
なんだろうと思ったら、反原発のデモ行進がかなり大規模に行われていました。。
何だかいろんな想いが溢れ出て、目頭が熱くなりました。
福島から離れた場所でも頑張ってくれている人がいることが嬉しく、訴えること、声を出すことがやっぱり大切なんだと思いました。
心の底から頑張ってと、エールを送りました。
今全国で稼働している原発は2基のみです。
それでも電気不足との話は、全く聞きませんよね。
節電の呼び掛けも聞かないし。
クリスマスイルミネーションをあちらこちらで見るたびに、きれいだな、とは思うけど、電気の無駄と思ってしまうようになってしまった今の私。でも、電気足りてるってことだよね、と思う私。
原発はなくても大丈夫なんです。
地震大国の日本。
第二の福島は、もうここだけでいい。
ここに住んでいる私達だから、本当にそう思う。
だから原発の再稼働、絶対に反対です。
あとで調べたら、先日のデモは、福島県郡山市と合同で行われていたんだって知りました。
(郡山市は私のマイホームがあるところです)
ビックパレットにIAEAが来ていたことと関係していたらしいです。
IAEAはチェルノブイリの原発事故も過小評価しているから、福島の事故も過小評価されてはたまらない、ということを訴えるためだと知りました。
ちなみに何故銀座?と思っていたんですが、銀座に東電の本社があるからだそう。
そうですよね、千代田区ですものね。
とりとめもなく、思いつくままに書いたので読みにくい文だと思いますが、最後まで読んでくれた方、もしいたら嬉しいです。
最後に。。。
銀座のデモを見ていたら、近くにいた人がこう言ってた。
「こんなことしたって自分だって電気使ってるよね。」
悲しかった。
私、福島からきました、生活が、人生が変わってしまったんです、って言いたかった。
原発事故で、苦しむ人が今もいることを知ってほしかった。
でも、やっぱり遠く離れたところに住んでいる人にとっては他人事なんだと、悲しくなった。
遠く離れていて、関係がないと人は関心が薄れる。。
それはきっとみんな同じ、仕方がないことだと分かってはいるけど。。
震災があって、生活が変わりました。
マイホームを引っ越し、マンションを借り、ローンと家賃を払って。
子どもたちの学校や保育園も、当初の予定にはなかったところへ入学、転園させました。
家で口にするものは、産地にこだわり、宅配とスーパーを併用。
水は水道水は、食器を洗うことにだけ使って、あとはミネラルウォーターを使っています。
洗濯物は天気関係なく、乾燥機と部屋干し。
布団はいまだに外に干せずにいます。
マンションに引っ越してきて、窓を開けることはできるようになりましたけどね。
子どもたちを外で遊ばせることができません。
草木、土に触れることを、そのまま見ていることができず、だめだよ、とつい声が大きくなってしまいます。
お互いの実家に行く回数がとても減りました。
引っ越した所より放射線量が高いこと、食べる物(出された物)が不安だから、です。
(自分の両親世代になると食べ物に気を使っている人が一気に減る気がします。事故当初、県内で四六時中流れたラジオで放射線は大丈夫説を長崎大学の教授が繰り返し繰り返し流し、それがインプット、ほぼ洗脳状態の人が多いからだと思います。親世代になるとネットで情報を得る人ってあまりいなくて、ラジオ、テレビの大丈夫説しか耳にしないからだと私は思っています。)
すごく天気のいい日に、空を見上げて、景色を見て、きれいだな~って思うけど、最後に「放射線さえなければすごくいいところなのに…」と思ってしまします。
今住んでいる市内の放射線量。
0.15前後。
家の中。
0.06~0.07位。
前よりは少し下がったかな。
他の県の方が見たら、放射線量が高くて、ビックリするかもしれないですね。
でも、前住んでいたところに比べると随分低いので(前住んでいたところも、徐々に下がってきてはいると思うけど)、安心してしまっている自分もいます。
慣れって怖いな、って。
これが大丈夫説を流し続ける政府の思惑か、って。
それでも、できる限りの最善を尽くしてきたつもりの私達夫婦は、子どもたちが生活する拠点の放射線量が低ければ、長い目で見れば、大きな差ができると思っていますし、通学路も徒歩数分で、すべて舗装された道路だけで草むらがないので、通学の心配することがないと思えば、選択は間違っていなかったよね、とよく話しています。
今でも放射線は、毎日私達の生活から片時も頭を離れることがありません。
原発が、再稼働しましたね。
結局、今回の福島の事故を、他人ごとだと思っているから、再稼働なんてできるんだよね、と思っています。
賛成する人は、福島に住んでみてよ、って本当に思います。
細野大臣、あなたは家族と福島に住めますか。って本当に思います。
今も原発で避難している人達は仮設住宅で生活しています。
こちらは田舎なので、みんな大きな一戸建てに住んでいた人たちでしょう。
立ち並んだ仮説住宅を見るたびに、不便だろうな、疲れるだろうな、お金の問題じゃないよね、って思います。
人って当事者じゃないと、ニュースで見て情報を得ても、「そうなんだ、大変だな」っては思うけど、生活に流されていつの間にか忘れてしまっている、嫌な言い方をすると「他人ごと」なんだろうな、って思います。
事故から一年経って、賑わっていたサイトも減っていますよね。
でもどうか、今もそういう生活をしているっていうことを、どうか忘れないでいてほしいです。
事故が起きたら、こんなにもたくさんの人の生活が、人生が変わってしまうということを。
どうか忘れないでいてほしいです。
ではまた。。
