今週NHKの夜7時30分からの「クローズアップ現代」で、高額医療費費の問題を取り上げたが、
同じ問題は昨年9月にテレビ朝日が取り上げていた。現状説明のため、グリベックのCMLへの
高い評価と共に高額だということを一人の患者の経緯を追うことで説明した。
金の切れ目が命の切れ目ということを衝撃的に映像化した。
一つの疑問は、3割負担で高額医療費補助を受けても毎月44,000円かかるというというところで止め、
医者から3ヶ月分を一度に処方してもらえれば、毎月15,000円で済むということを放送しない。
亡くなった患者さんがこの方法を知っていれば、休薬をしなかったかも知れません。記者なら
この方法はちょっと調べれば直ぐに分かるはずなのにしない。なぜ?
テレビ朝日もNHKもしない。なぜ?
(参考)
natsumi-islandさんの昨年9月4日のブログ
テレビ朝日の放送こと、3ヶ月まとめの説明など。
http://ameblo.jp/natsumi-island/theme4-10008416643.html#main
NHKは費用対効果から見て、効果の方が高いものは無償とし、低いものには補償しないみたいな流れに
番組を進めていきました。高額医療費制度の改善にはこの様にすべきだと提案しているのだろうか。
最近の制がん剤開発は、分子標的治療薬に向かっていますが、それらは全て高額です。
これらを公的保険制度でまかなっていけば、制度が破綻するのは目に見えます。これらの薬は
そんなにコストが掛かる物なのだろうか。初期に研究開発費を回収するとなれば、そのくらい掛かりますが、
グリベックはもう十分回収し終え、利益を出している段階です。2009年のグリベックの売り上げは
30.5億ドルで、全世界の医薬品売り上げの22番です。おまけにオーファンドラッグとして援助されているはずです。各国の保険制度は世界の巨大製薬会社から金をむしり取られ崩壊するかも知れません。
グリベックの特許が切れ、ジェネリックが出てきた後の薬価を見てみたい。