名古屋大須で、アメリカのビンテージ家具を輸入・修理・販売している、
パームスプリングスのタマコです。
こんにちは。
HPをいち早くチェックされた方は、もうご覧になっているかと思いますが
本日アップしたてのキッチンアイテム、セイラムチャイナ。
今日は、そのセイラムチャイナのうんちくを少し書いてみようかと思います!
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セイラムチャイナ(Salem China)社は、1898年にPat and John McNichol 、Dan Cronin 、 William Smithらがオハイオで創業しました。
1918年には会社はシブリング家によって買い取られ、そこの息子のフランク・シブリング・ジュニアがトップに立ちます。
シブリングは、20世紀における重要な陶磁器デザイナーの一人であるVictor Schreckengostに30-40年代のあいだ食器類のデザインを手掛けさせ、セイラム社は繁栄しました。
スーパーマーケット向けのものからデパート向けのものまで、様々なシリーズを生産しましたが、その後流通業のみの会社となり、1981年に社の歴史は幕を閉じました。
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そんな、数十年の間に生産されたたくさんのシリーズ食器たちですが、
プレートの裏の刻印からシリーズ名だけでなく様々な情報を読み取ることができるのです!
まずはロゴ。
本日アップしたプレートのように、カップとプレートのイラストにSalemの文字を合わせたもの。
この他にも、「SLM 番号」 あるいは 「T.S.C.Co. SLM 」 のように表記されたものもあります。
あるいは、スーパーやデパート向けに生産していたことから、そういった店名の下にセイラム社の名前がくることもあるようです。
▼ダブルマーキング(2つの異なるロゴがスタンプされてます)
こんなかわいらしいロゴもあったみたいです。▲
さてさて、ロゴのいろいろを巡るのもネタがつきなくて楽しいのですが、
そのアイテムがいつ造られたのか!これを知るのもヴィンテージ品ならではのロマンですよね。
ロゴの種類からだいたい何年代、というのが判別方法としては多い気がしますが、
セイラム社はもっと細かに知ることができるんです。
もう一度、ロゴの画像をよーーく見てみてください。
社名の上や下にシリーズ名が入っていて、ovenproof とか MADE IN U S A とか入っていて
さらにその下。
☆マークと数字、アルファベットが記されています。
実はこれが生産時期などを示しているんです。
数字は西暦の下二桁なのでわかりやすいですね。
ダブルマーキングのロゴで言うと、1951年製ということになります。
では、☆は??
私なんかはすぐに三つ星とかそういったランク付けを連想してしまいますが、
実はこれ、1年を4期にわけたうちの何期目かを表しているんです。
つまり、ダブルマーキングのものは1951年の1期目に生産された、ということ。
ちなみに、近々アップ予定のプレート(別サイズ)はこちら。
☆☆☆ 64 となっています。1964年の3期目に生産されたんですね。
残るはアルファベット。こちらは、その製品のデザイナーの名前の頭文字だそうです。
アルファベットがなかったり、☆や数字の表記がなかったりすることもありますが、
その食器がいつ造られ、そのデザインを手がけた人の頭文字までわかるなんて
ヴィンテージ食器を使う楽しみがふくらみますよね。
当時の人は、まさか、
半世紀以上後にそのお皿に和食が盛り付けられるなんて思ってもみなかったかも。
逆にその時代やアメリカに想いをはせて、
はやりのパンケーキでブランチを、、なんていうのもいいですねw
おまけ。
最盛期はこんなに大きな工場で生産がおこなわれていたんですね!
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