初めに
RCカー用のラップタイム測定用のアプリです。
Bluetoothを使用する測定モード(Bluetoothモード)とカメラを使用する測定モード(カメラモード)があります。
BluetoothモードではRCカーには子機となるBluetooth Low Energyデバイス(以下Bluetoothデバイス)を搭載する必要があります。本アプリとBluetoothデバイスが通信を行うことによりラップタイムの測定を行います。
カメラモードではスマートフォンによく搭載されている背面のカメラによって映像検出を行います。具体的には撮影範囲の監視を行い、範囲内に物体(RCカー)が入ってきたことを検知してラップタイムの測定を行います。但し、範囲内に入ってきたものを検知するのみなので猫やボールや影などにも反応します。カメラモードではBluetoothデバイスは必要ありません。
両モードとも測定の仕方が異なるのみで、ラップタイムの機能は同じです。
機能
アプリ機能一覧
- ラップタイムの記録と音声読み上げ。
- Bluetoothによる測定とカメラによる測定とその切り替え。
- ベストラップの表示。
- ラップタイムの保存(日時、コース、車両、メモの同時保存)。
- 目標ラップの設定。
- コースと車両の登録管理。
- 接続先デバイスの選択。
- 受信強度の推移グラフの表示。
- 画面スリープするしないの設定。
- 開発中のものであり機能は増減する可能性があります。
Bluetoothモードの特徴
複数台のRCカーが走行していても測定が可能。
Bluetoothデバイスが必要。
低電力で動作する。
カメラモードの特徴
測定は単独走行時のみ。
Bluetoothデバイスは不要。
カメラを使用する都合上ある程度の電力消費がある。
対応Bluetoothデバイス
Bluetoothデバイスは下記確認取れています。他Bluetoothデバイスでも接続可能ですが、Bluetoothデバイスにより短時間で切断されることがあります。RCカーへの積載にあたっては転倒等によるデバイスの損傷に十分ご注意ください。なお、現状M5Stamp等で良好な測定が可能のため検討を進めている最中です。実際のところ実用上はこれが必要かもしれません。進捗はXで更新を行っております。
- Gopro Hero 12
- BOSCH GLM50C データ転送レーザー距離計
使用方法
- アプリを起動します。初回起動時に権限の設定が現れますが、Bluetoothの動作に必要です。アプリの動作目的以外には使用していません。
- 画面ONボタンを押すとボタンが画面ON中に変わり画面スリープしなくなります。再度押すとボタンが画面ONに変わり再び画面スリープするようになります。画面をずっと見ている場合に使用してください。電池を消耗しますので、ポケット等に入れて使用する場合は画面スリープするようにしてください。
- カメラアイコンのラジオボタンを選択するとカメラを使用した測定モードであるカメラモードになります。
- Bluetoothアイコンのラジオボタンを選択するとBluetoothを使用した測定モードであるBluetoothモードになります。
カメラモード
- 画像閾値は映像検出においてどのくらい敏感に画像の変化に反応するかの設定です。大きくするほど鈍感になり、小さくするほど敏感になります。デフォルトは100です。
- 適用ボタンは設定した画像閾値を反映します。
- 映像検出開始ボタンはカメラによるラップタイム記録を開始します。映像検出実行中はボタンの表示が映像検出中に変わります。この状態で再度ボタンを押すと映像検出を終了します。
- 映像検出終了ボタンは映像検出を終了します。映像検出実行中でない場合は押せません。
- クリアボタンはラップタイム記録を削除します。
Bluetoothモード
- Bluetoothデバイスを起動します。
- RSSIピーク閾値はラップタイムを行う時のBluetoothデバイスの信号の強度(RSSI値)閾値です。この値を上回り、かつRSSI値のピークを検出した場合にラップタイムを測定します。ストップウォッチのボタンを押すことに相当します。
- 適用ボタンは入力したRSSIピーク閾値を反映します。
- スキャンボタンを押すと周囲のBluetoothデバイスの探索を行います。
- Bluetoothデバイスの探索の結果が列挙されるので接続したいものを選択します。すると接続開始しラップタイム記録を開始します。なお、スキャンが終了するまでは接続開始できません。
- 接続開始したら、ピークを過不足なく超えているRSSI値をグラフの縦軸か選択したデバイス…RSSI:XX から読みます。接続開始しても測定が始まらない場合、アプリの再起動またはBluetoothデバイスの再起動、スマートフォンのBluetoothの入り切りを行ってください。
- 上記RSSI値をRSSIピーク閾値に入力し、適用ボタンを押します。グラフ表示では赤い点線で表示します。下図のように山なりになっているピークがRSSIピーク閾値を超えている様子になると理想的です。なお、RSSI値はマイナスであることに注意してください。
- コースを周回するごとにラップタイムが記録されていきます。同時に音声での読み上げを行います。
- 記録されたラップタイムをタップするとラップタイム保存画面に移り、そのラップタイムを保存できます。
- デバイスの変更ボタンは接続と測定を終了し、デバイスの選択に戻ります。
- クリアボタンはラップタイム記録を削除します。
- 接続ボタンはBluetoothデバイスとの接続が断たれている場合に接続を行います。
- 切断ボタンはBluetoothデバイスとの接続を切断します。
ラップタイムの保存
- 選択された保存対象のラップタイムを時刻と一緒に表示します。
- サーキットと車体を一緒に記録できます。これらは設定画面で登録できます。
- 画面右上の歯車のマークをタップすると、設定画面に移ります。
- 自由記述のコメントを一緒に記録できます。
- 保存ボタンは現在の内容でラップタイムの保存を行います。
- 保存したラップタイムを一覧表示します。
- 保存したラップタイムをタップすると、保存したラップタイムを変更する画面に移ります。
- ゴミ箱ボタンを押すとそのラップタイムを削除します。
ラップタイム編集
- サーキットと車体とメモを変更できます。変更する場合はサーキットなどを選択しなおし、更新ボタンを押してください。
- ラップタイムセットボタンはメイン画面に戻りそのラップタイムを目標ラップとして表示できます。
設定
- サーキット名は登録するサーキット名を自由記述で入力してください。追加ボタンでサーキットを登録します。
- 車体名は登録する車体名を自由記述で入力してください。追加ボタンで車体を登録します。
- 停車と判断する時間は、その時間以上RSSI閾値より高い場所に居座ると停車と判断しラップタイム記録を行いません。
- 未満のラップタイムは無視は、その時間よりも短いラップタイムは不正な記録と判断しラップタイムとして採用しません。
- 更新間隔はBluetoothモードでは通信間隔です。値を小さくすると頻度を上げて通信し、大きくすると頻度が下がります。小さいほど高精度な測定となります。極端な高頻度にするとBluetoothデバイスがリセット等を起こし通信切断の原因になるので注意してください。カメラモードでは映像検出の頻度です。小さいほど高頻度で映像検出し、大きいほど低頻度で映像検出します。Bluetoothモードと同じく小さいほど高精度な測定となります。いずれの場合も高頻度であるほど高精度ですがその代わりに電力消費が増え、低頻度であるほど低精度ですがその代わりに電力消費が減ります。
メニュー
- メイン画面の左上のメニューアイコンから設定画面とラップタイム画面に移ることができます。ただし、この方法でラップタイム画面に行くとラップタイムの保存はできません。
QA
- Q. Bluetooth接続しても測定が始まらない。
- A. スマートフォンまたはデバイスによりキャッシュが詰まる?ことがあるようで、対策はしていますが完ぺきではないようです。アプリの再起動またはBluetoothデバイスの再起動、スマートフォンのBluetoothの入り切りで改善するようです。
- Q. カメラモードを使用していると測定時に一瞬UIがズレる。
- A. すみません。画面更新時の問題です。修正予定です。
- Q. 測定できるのはラジコンだけか。
- A. なんでもいいとは思いますがラジコン以外は未検証です。カメラモードならミニ四駆も測定できるかもしれません。
- Q. 測定されるタイミングが一瞬遅い。
- A. ピークを検出するという動作の都合上少々遅れたタイミングで記録されます。
- Q. 閾値が低い(-85くらい以下)と測定できないことがある。
- A. そのくらいの閾値だと精度的に不足なので、あらぬところでピークを誤検出することによる取りこぼしがあります。もっと近づいて頂く必要があります。
- Q. iPhoneに対応しないのか。
- A. 近日中に対応予定です。
- Q. ちゃんと使えるBluetoothデバイスがないではないか。
- A. 申し訳ないです。Booth等で手軽に使えるBluetoothデバイスを頒布予定です。
- Q. 機能追加してほしい。
- A. できるかもしれません。連絡ください。
Xはこちら







