嫌だ という形で落ちてきた想いを手放す
のみならず
好きだ という形で落ちてきた想いも手放す
気に入ったものは 留めておきたがるもの
いつしかそれが
動けなくさせる鎖となる?
好きなものだけに囲まれていたい
気持ちいい空間に常にいたい
そう願うは本質的なことだろうけど
我が手中に とするものを壁を廻らせた中に閉じ込めるのでなく
動き続ける風の匂いの心地よさに身を委ねる回路を持て か
好きだ という形で落ちてきた想いも手放す
それは利害関係を推し量り
いやいや遠回りをすることではない
ただ 身軽になる
地に足をつけながらも
頭を使え と声は言う
そうすれば分かれ道にてその影は白く清くなり
守る者になれるから と
…しかし固執することをなくしたら
どこを向いて進んでいるのかも
わからなくなりはしないだろうか?
もしくは導かれすでに辿り着き
先から回顧しつつ歩みを進めているのか