昨日の夜遅くから降り始めた雨はきょうになってからさらに激しさを増したような気がします。南北に延びる雨雲は線状降水帯になりやすく、大雨になりやすいのだとか。関東の太平洋側沿岸はさらにひどいようですね。この雨は夜まで続きそうです。

 さて、秋の青森旅行から早くも2週間余りが過ぎ、訪れた場所の振り返りも昨日で終了しました。初めての地ということもあり、2泊3日で訪れたのはいずれもガイドブックに掲載されている観光地ばかりでしたが、それとは別に意図して立ち寄った場所があります。それは珈琲ショップのスタバ。ただ単に休憩をとるならばスタバにこだわる必要はないのでしょうが、地方によっては地域限定デザインのタンブラーやグッズを取り扱っている店舗があるのです。この地域限定デザインを初めて見かけたのは以前訪れた出雲大社の目の前にあるスタバで、レジ横に瑪瑙(メノウ)をイメージしたマグカップが3種ありました。しかし、なかなかなお値段だったためこのときは諦めたのですが、いま思えば購入しておけばよかったと後悔しております。
 話を戻しまして、青森では地域限定デザインのグラスがあります。津軽びいどろで仕上げられたグラスは全部で4種あり、県内でも地域によって取り扱いするグラスが異なるのだそうです。
 まず最初に訪れたのは旅行2日目の午後で、青森駅のすぐ隣の駅ビル、ラビナ内にあるスタバ。この日はいまと比べても気温が高かったため、アイス珈琲を注文しました。そしてこちらで取り扱っているグラスは2種。


 左の白色のグラスは青森の雪をイメージして作られているそうです。緑も少し混じっており、これは新緑を表しております。一方、お隣のグラスは津軽湾の青を表し、そのなかに混じる赤色は青森ねぶたの赤を表現しているのだそうです。なお、このときちょうどレジが見える席に座っていたのですが、外国人観光客の方がおひとりでいくつも購入されておりました。衝動買いなのか、それとも前もってその存在を知っていたのか・・。ちなみに店内にいるお客さんの半数以上が外国人でした。このあとねぶた会館の「ワ・ラッセ」に向かったのですが、これも豪華客船が停泊していたからだったのでしょう。

 3日目は弘前へ。弘前城および弘前公園の最寄りのバス停留所は市役所前という場所で、このすぐ近くにスタバ弘前公園前店があります。


 建物自体がちょっとレトロチックですね。こちらはもともと1918年に旧第八師団長官舎として建設されました。1951年に市に払い下げられ、市長公舎として使われたのち、2003年に国の有形文化財として登録されました。ちなみに有形文化財を利用したスタバは現在3店舗あり、神戸の北野異人館、2番目に弘前、そして3番目は鹿児島にあるそうです。そういえば出雲の店舗、それから太宰府天満宮の参道にあった店舗もほかの店舗と異なる造りをしておりました。これらは「コンセプトストア」と呼ばれているそうですね。なお、入り口に入ってすぐのところに模型がありました。


 そもそもこの建物を有効活用しようと一般公募をかけたところ、カフェとして利用することになり、2015年4月にスタバとしてオープンしたそうです。店内の壁面にははかつての弘前市の写真などが飾られていたりするなど、ちょっとウロウロしてみたかったのですが、ほかのお客さんもいらっしゃいましたので断念。その代わり?2種類のアップルパイに専念することにしました。


 前日の青森駅にあるスタバには1種しかメニューがなかったと思ったのですが、さすがは弘前です。しかもアップルパイに使用しているりんごの銘柄(紅玉とふじ)まで表記されており、どちらがより美味しかったのか人気投票の受付までしておりました。

 で、肝心な地域限定デザインのグラスですが、こちらでも2種類を取りそろえておりました。


 白色のグラスは青森駅で見たそれと共通で、ピンク色はずばり、弘前の桜でしょう。なお、帰り際にレジ前を通ったところ、サラリーマン風な方が2種類のグラスを買っていかれました。やはり、なかにはグラス目当てで訪れる方も多いのでしょう。ちなみに2店舗巡ったなかで2種類購入してきたのですが、さすがに3種類全部はちょっと厳しかったですね。

 ところで、青森の地域限定デザインは4種と記しました。あともう1種類は今回訪れなかった場所でしか取り扱っておらず、その場所とは五所川原。デザインのモチーフは五所川原ねぷたで、赤と黒のグラデーションが特徴です。しかも取扱店舗は五所川原市内の1店舗のみ。かなりレア感が高そうです。