先日、夏の風物詩の1つとして「パンダ花火」を取り上げました。8月の月間予報では猛暑となるようですね。ここ最近は不安定なお天気が続いていますが、週明けあたりから本格的な暑さが戻ってくるようです。


昔の人たちはこのような暑い時期を乗り越えるために、風鈴の音を聞くことで涼を感じてきました。現在は昔よりも暑さが増したとはいえ、こまめに水分補給しましょう、熱中症に気を付けましょうなどと常に注意喚起されていますが、ほんの少し前までは炎天下のなかスポーツをしていても水は飲むなと言われていたと思うのですが・・・。もう時代も世代も変わってしまったのですね。

ということで、本日は「パンダde風鈴」です。


まず風鈴について調べてみますと、起源は鎌倉時代から室町時代あたりまで遡り、中国から仏教の教えとともに日本に伝えられたようです。もともとはお寺の軒に吊り下げられており、これは「風鐸」(ふうたく)と呼ばれています。風で音が鳴ることで病気や悪い神を吹き飛ばしてくれる、つまり魔除けの役割を果たしておりました。それがいつしか一般家庭にも広まり、日本特有の高い温度湿度が原因で、菌が繁殖し、病気も流行りやすくなる夏の暑い時期の魔除けとして、つまり暑気払いとして用いられるようになりました。


お寺に吊り下げられている風鐸はおもに青銅で作られています。現在では金属製のもの、ガラス、陶器、水晶などさまざまな材質で作られていますね。購入したパンダ風鈴は陶製です。



パックンパンダのブログ-パンダ風鈴 パンダ風鈴その1


この体育座りをするパンダ、よく雑貨屋さんで見かけますが、「デコレ雑貨」さんのコンコンブル(concombre)シリーズです。パンダの他にもブタ、カエルなどいますね。パンダ風鈴も雑貨屋さんで購入しましたが、いま現在はどちらかというとインテリアとして扱われているようです。風鈴を掛けるための専用スタンド?も一緒に販売されているぐらいです。


パックンパンダのブログ-パンダ風鈴ビール持ち パンダ風鈴その2


そしてこちらは今年の新作かな?パンダがビールを片手に涼を招いています。これで少しでも涼しくなるといいのですが、パンダさん、ビールは水分補給にはなりませんよ~。


このシリーズ以外にもパンダ風鈴は存在しますが、もっとも気になるのは江戸風鈴のパンダ風鈴です。江戸風鈴とはガラス風鈴のことを指します。陶製とはまた違った音色がするのでしょうね。2008年の北京オリンピックの時に注文が殺到したようですよ。ネット通販でも購入できますが、パンダの顔が全て手描きですので、できましたら見比べて購入したいものです。短冊もちゃんと紙でできているようですね。(購入した陶製の風鈴は素材が異なります)気になる方はチェックしてみてください。「江戸風鈴」「パンダ」で検索すれば出てくると思います。過去には松坂屋で「さくらパンダ風鈴」なんてのも販売されたそうです。




では最後に、本日の1枚はコレです。軒に吊り下げるとこんな感じになるのでしょうか。

ちなみに現在では密集した住宅地やマンションなどで風鈴を吊り下げておくと、場合によっては生活騒音扱いにされるようです。飛行機の騒音被害は聞いたことがありますが、こうやって風流という言葉は現代の風に押し流されて消えていくのですね。



パックンパンダのブログ-パンダ風鈴吊り下げ 吊り下げイメージ



参考web:ウィキペディア「風鈴」→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E9%88%B4