会社から電話をもらった。
自分の偏見か、留守電からの声は、
「可哀そうな癌になった人」というトーンで、
電話するのもちょっと面倒になったが、
手続きも必要だし、仕方ない。
思い切って電話をかけてみたら、
電話の向こうはやっぱりそんな人だった。
まずは、休職できる期間を説明された。
(5月から復帰の連絡をしてるのに・・)
復帰するにしても条件が厳しいみたいなことを、
繰り返し説明をされる始末。
うつが多い会社だから、そういう対応なんだろうか。
それとも、がんの人は復帰のつもりで
帰ってこられない人が多いのだろうか。
しかも、担当の人は(偏見だと思うけど、)
「可哀そうだけど頑張って」トーンを演出してる気がして、
ちょっと嫌な気持ちになった。
その夜、旦那さんが真っ直ぐうちに帰ってきた。
飲むかもと聞いていたので、不思議だったのだが、
どうやら、部署飲みに誘われなかった様子。
『アイツは嫁がアレだから、しばらくは・・』ということらしい。
『がん』って、結構重い言葉なんだと実感。
こういうのを偏見っていうんだろうな。
元気だからこそ、なんだかがっかりする反応だった。
自分はまだしも、家族を巻き込んで不幸にしてるのは寂しい。
息子が物心つく前でよかった。
早く旦那さんを飲み会に行かせてやりたい。