闘い終わって日が暮れて

夕焼け日焼けで肌焼けて

我らの学校で肉を焼く


第九回在日KOREANラグビーフェスティバル初日は、快晴にして酷暑にも程がある試合日和の中、初日の試合行程を終わらせた。
―今回の主催であるわが凱旋クラブは、またしても無念の敗北を刻んでしまったが―
西日が厳しい中、慌ただしく撤収作業をすませ、次に控える焼肉フェスタの会場である神奈川朝鮮中高級学校へと急ぐ。
ようやく会場へと到着した時、開催の宣言と大きな拍手が鳴り響いた。
アフターマッチファンクションを兼ねた焼肉フェスタでは、過酷な試合を経て腹を空かせたラガーマン達を含めた多くの参加者で賑わっていた。
それを物語るかのように、無数の七輪から沸き立つ雲海のような煙が、学校のグランド上に舞い上がっていった。
七輪から出る煙に巻かれながら肉を食い、乾杯を繰り返しながら酒を飲み、語り合い、笑い合う。
「旨い酒を飲む方法は、気のおけない仲間と笑いながら飲む事だ」と誰かが言ったが、ラグビーで繋がった仲間と飲む酒はまさにその通りだったと言える。
やがて宴たけなわになってきた頃、会場の舞台で歌声が流れ始めてきた。
そして、今回のメインゲストである田中美里さんが登壇。
ラグビーファンであり、炎天下の中、わざわざ試合会場の保土ヶ谷グランドまで観戦しに来てくれた田中さんは、「HERO」「GO Forward 」、そして今回のテーマ曲「FIREBALL」を熱唱してくれた。
田中さんの歌に刺激を受けたのか、学生ラガーマン達が舞台の斜め前に集まり、ひたすら、ひたすらエールを送り続けた。
とにもかくにも、精一杯、ノリノリに唄ってくれた田中美里さんに感謝と敬意を表したい。

やがて夜の闇が終わりの幕を降ろしにかかり始め、今回の焼肉フェスタは無事と成功の内に終わった。
酔いと試合の疲れが体に染み渡り、今日のフェスタに参加できた意義を噛み締めながら、まどろみにおちてゆく一人のラグビーおじさんであった。