後ろ髪を引かれながら、店を後にし、

駅のロータリーに停まっている車に乗り込みました。


迎えに来てくれるのは嬉しいし、有り難いことだけど、

何だか束縛されているような気がしないでもない。

もしかしたら元彼の存在を

わかっているとか?

それで心配だったとか。


有り得なくもない、かも。



車中では、普通に楽しかったことを興奮しながら喋って

(お酒飲んでたし)

心の中は、彼のことでいっぱいになってました。



翌日、仲間の数人からお疲れさんのメールが。

返信を書いているうち、

ふと彼にもメールしてみようと思い立ちました。


ずっと以前、パソコンでメール交換していたことがあって、

そのアドレスがまだ生きているか、

半分祈るような気持ちで送信。


内容は、昨日のお礼と、

今度は再来年に計画しようと、みんなで約束しあった同期会旅行の話。

そして、あなたの笑顔をたくさん見れて嬉しかった、

と付け加えました。



すると、


送信して30分ほど経ったころ、返信がきたのです。



アドレスは生きてるよ、で始まった彼からの久しぶりのメール。

最初は会の感想などでしたが、

読み進んでいくうち、目を見開いてしまった私。

こう書かれていたのです。



『最初は仲良かったメンバーが誰も参加出来ないっていうんで、

どうしようか迷ったんだけど、

君に逢ってみたくて参加したんだ。

その真意はご想像にお任せします』




以前メール交換していたとき、

何だかよくわからない違和感を感じ、

(価値観が噛みあわないような)

いつの間にか送信も受信も途絶えていた私達。



あの頃の彼は、単身赴任の苦しさや、

(寮生活は悲惨だったそうです。食事はまずいし、

超田舎で生活も不便極まりなく・・・)

毎日遅くまでクタクタになるまで働いて

心の余裕を無くしていたのかもしれません。

肩に力が入りすぎていたような。


そこまで自分を追い込んで頑張っていたのに、

ある日、紙切れ一枚で子会社に出向と言い渡され、

一気に価値観が変わったと。

同期会で話していたことを思い出しました。


その変化の一端が、彼の笑顔に表れていたのかも。

本当に楽しそうに笑ってたっけ。

もちろん、単身生活を終えて、

家族とまた暮らせるようになったことも大きいんでしょうけど。。



今は新しい職場にもなれ、落ち着いた環境が整ったことで、

楽しもう、という気持ちになれたのかもしれません。

そして、私のこともまた思い出してくれたのかもしれません。


その証拠に、ブログを読んでいてくれてたのです。

(これじゃないですけど)

メールの最後に、そのことが書かれていました。

そしてまたメールをくださいね、と。



私はドキドキしていました。

ずっと離れていた彼が、急に近くに寄ってきてくれた気がしたのです。

しかも、、

私に逢ってみたくて同期会に参加したというのですから。

その真意は想像にお任せするって、

そんなこと言われたら、自分勝手に想像しちゃうに決まってるじゃないですか。



元々、嫌いになって別れたわけじゃない。

ずっとずっと忘れられない存在でした。


私が結婚する前、

期間限定で内緒で付き合っていたことさえあったのです。




つづく。。












去年の9月に書いた記事のつづき。。


(ずいぶんと間が空いてしまいました)



その後、元彼とは再会できました。

今年の2月のことです。



去年の9月に会った昔の仲間達というのは、

学校を卒業して就職した会社の同期たち。

彼もその中の1人。

50人ほどいた仲間も、私が結婚退社した当時で、

すでに30人ほどに減っていたように思います。



ですが、仲が良かった私達。

2月に同期会があったのです。



もちろんこれまでも会はたまにあったのですが、

私は子育て等、様々な理由で、なかなか参加出来ない状況が続いていました。



久しぶりの同期会。

でも彼は来ないという情報を聞かされていたので、

そんなに緊張せずに集合場所に行ってみたのです。



ところが。



彼が居たのです。

心臓が止まりそうなくらいビックリするというのは、

多分こういうことを言うんだ、というくらい驚きました。



約9年ぶりの再会。

彼は白髪頭になっていました。

お腹も少しぽっこりしていました。

でも、

懐かしい声はそのまま。

笑顔は、昔より多くなっていたように思います。



最初こそ緊張して喋れなかった私でしたが、

居酒屋に流れたあたりから、少しずつ話せるようになってきました。



彼は終始ニコニコ笑って、

なんとなく私の話に耳を傾けては、ウケてくれていました。

嬉しくなって、私はさらに楽しい話をしたのでした。



会話の中で、少し今の彼の様子がわかってきました。



タバコはやめたこと。

そして20キロも太ってしまったこと。

(昔は痩せてたのにね)

苦手だった魚が食べられるようになったこと。

年頃の息子さんに、ちょっと生意気なことを言われてしまうこと。

古い携帯をなかなか変えられないこと。



ふーん、そうなんだ。

私の知らない暮らしぶりも、今なら笑って聞ける私が居ました。



楽しい時間はあっという間。

みんなより遠方に住んでいる私は、一足先に帰らなくてはなりません。

車でオットが迎えに来たのです。



携帯でそのやりとりをオットとしながら、

彼はどんな風に感じているか、気になって仕方ありませんでした。

旦那さんに大事にされているんだな、

と思ったかもしれません。

幸せなんだな、

そう思ったかしら。



そうでもないんだけど・・・。



ともかく私は、慌しくみんなにお礼と挨拶をして、

足早に店を後にしたのでした。



続く。。





先日、9年ぶりに元彼に遭遇するかも、という機会があった。

昔の知人が集まるその日、彼が来る可能性は高かった。



でも、

逢えなかった。

彼の姿はどこにも無かった。



私は前日にパックをし、髪もカールさせて、

それなりに準備をしていた。

だって、昔のイメージを崩されるのは嫌だったから。

オバサンになったな、って思われたくなかったから。



でもそれは

無駄だったというわけだ。

もちろん、他にも逢いたかった友人にたくさん逢えたので、

楽しい時間を過ごすことは出来たのだけど。



けれど、

肝心の彼には逢えなかったのだ。

一番の目的は果たせ無かったのだ。



ところが、



その後流れた居酒屋の席で、他の友人から

彼が実は来ていたことを聞かされた。

一番最初に来ていたんだという。

どこに?

私を始め、殆どの人は気づいてなかった。



用事があったのか、先に帰ってしまったらしい。

とのことだった。

そんな。。。



挨拶の一言も交わさず帰ってしまうなんて。



ここで私のネガティブが顔を出す。



やっぱり私に逢いたくなかったんだね・・・。



今年中に、また集まる機会がありそうなんだけど、

この気持ちを否定してくれる彼には、

また逢えないで終わってしまうんだろうか。



私は笑顔で再会したいのに。



懐かしくお喋りしたいのに。






彼に逢いたいです。