昨日の帰り道、タチアオイが咲いていた。
私この花好きだなぁって、わざとおおげさに言った。

何年たってもタチアオイを見る度に、あなたが私を思い出してくれるように。

はっきりとじゃなくていい。
デジャヴみたいに、なんとなく。
引き出しからそっと取り出すように。

ほわっと懐かしく、少しだけ胸がしめつけられるような。

あなたの中で、そんな存在になりたい。

『好きだよ』なんて言うから、
『私も好きよ』って答えたのに。

『はるが好きなのは俺とのHなんでしょ?』

それはあなたじゃないの?
そんな悲しい顔して、一体わたしにどういう気持ちでいてほしいっていうの?

あなたのものにはならないし、あなただけを想うことはできないよ。

だってあなたは私だけのものじゃないのに、
私ばっかりそんな気持ちになっちゃったら、苦しくてきっと死んじゃう。

責任もって一緒に死んでくれるなら、今すぐにでもとんでいってあげるよ。