喫茶店の思い出 むっちゃんのこと | はなこな日々

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本日は喫茶店の日なんですって

最近喫茶店って見かけなくなりましたね

 

金沢の小立野に「パリアッチ」というお店がありました

経営者の「むっちゃん」が兄のお友達で

一緒に行った時に「アルバイトしてみる?」って誘われて

授業の後、働かせてもらう事になりました

 

むっちゃんは都会でデザイナーをしていたのですが

健康を害して金沢に戻り、喫茶店を開いたのでした

明るくてキパっとしていて「男前」な憧れのお姉さんでした

 

コーヒー豆の質や焙煎に厳しくて

豆を持ってきたコーヒー会社のお兄さんに

「こんな豆使えない」って突っ返すこともありました

 

注文の度に豆を挽いて淹れるお店で

むっちゃんの淹れたコーヒーはふくよかな味がしました

見よう見まねでやらせてもらっていましたが

なかなかむっちゃんのように

美味しくは淹れられませんでした

 

次第にむっちゃんのお店は

居場所ような存在になっていきました

 

ジャズがかかっている事が多かったのですが

失恋した時は、荒井由実(松任谷由実)のMISSLIMをかけてもらい

黙って泣かせてもらいました

 

元気そうだったむっちゃんでしたが

体調を崩し、お店の上の住居で臥せっていることが多くなり

お姉さんが看病されていました

お見舞いに行くと元気そうなお顔でしたが

「もう来るな」と言われました

 

むっちゃんが天に召されたのはそれからほどなくでした

享年38歳、多くのむっちゃんファンが集まり葬儀が行われました

 

それから、時が経ち、結婚し、母になり39歳を迎えた朝

「むっちゃん、私、むっちゃんより生きちゃったよ」と

空に向かって話しかけていました

 

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