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塩味

甘いお砂糖になりたいの

なんか日常ネタ更新したいのに何もなさすぎて結果、気づいたら小説書いてるこの現象。

面白いことないかな…ないよな…(負のオーラ)←


唐突ですけど、頭おかしいキャラ書くの好きなんです。




◆◇◆




目を覚ますといの一番に視界に飛び込んできたのは白。しろ、シロ、白……


「白?」

「あっちゃん何寝ぼけたこと言ってるの?シロはもうとっくの昔に死んだでしょ」


あれ、そうだっけ。

首を傾げようとして、それを何か物理的なものに阻止されたことによって段々と意識が覚醒し出した。


「あ、まだ動いちゃダメだよぅ!お医者さんが安静にしてろって言ってた!」


小鳥が囀るように耳に心地よい声。

起き上がろうとする僕の肩を優しく押し返すのは、細く、白い、優しい手。

僕は唯一自由な目玉だけをぐりっと横へ向けて愛しい彼女を視界に捉えた。


「花梨だ」

「そーだよ、あっちゃん。花梨がお見舞いに来たよ」

「花梨はいい子だね。撫でてあげたいけど腕が上がらないや」


ごめんね。

そう言えば花梨は「ううん、あっちゃんの傍にいられるだけでいいの!」なんて笑ってみせた。


僕は彼女を愛している。とても。

だから、例えば今全身を包帯ぐるぐる巻きにされて病院のベッドに転がされているのが彼女のせいだったとしても僕は彼女を憎んだりしない。




◆◇◆




日が落ち始めた放課後のことだったように記憶している。

新校舎よりは幾分小柄な旧校舎の屋上に僕と花梨はいた。

彼女はフェンスから身を乗り出して鼻歌を歌っている。

ああ、いつ見ても可愛いな。


「愛してる」


ぽろり、とそれはもう無意識にそんな音葉が出た。

彼女は振り向いて、微笑んでいた。絶世の美女の微笑み。それはもう、世界のすべての罪を無償で赦すかのような、女神の微笑み。

自分の彼女だからって言い過ぎだって?とんでもない。

彼女は紛れもなく僕の女神だ。


「えっへへ、急にどうしたの、あっちゃん」

「いや……好きだなあと思って」

「えー?あっちゃんってば変なのー」


そう言って二人して笑いあった。


「ねぇねぇあっちゃん。例えば、死んでも花梨のこと愛してくれる?」

「そりゃあ、もちろん」


君以外を愛するなんて考えられない。

酔いすぎだろうか、それもまた良いだろう。


「でもさ、そんなの分からないよね」

「どうして?」

「だって、死んだら自分の意思なんてなくなっちゃうもん」


確証がほしいな。

例えば……


花梨は優しい笑みのまま手招きをした。

もちろん僕は彼女の元へと近づいた。

付き合ってこの方、いや付き合う前だって僕は彼女の頼みを断ったことなんてない。

なんてできた彼氏なんだ。

自分のことながら涙ぐましい。


近づくと花梨が優しく僕の手を取る。

そしてその細い指を僕の指に優しく絡める。

花梨の手はいつも冷たい。それなのに、とても安心するんだ。


絡めた手をくい、と引き寄せられる。そのまま彼女を腕に収めようとした瞬間のことだ。


「ねぇ、あっちゃん。花梨のために、死んでみて」


ふわ、と重力が消える感覚。空を飛んだのだ、一瞬だけ。


かりんのために、しんでみて。


次の瞬間、地球は重力の存在を思い出したかのように僕を引っ張った。

スローモーションだった。手を離す瞬間まで花梨は女神の微笑みを湛えたままだった。


そう。

僕は突き落とされたのだ、彼女に、屋上から。



それでも僕は彼女を憎まない。愛しているからだ。



◆◇◆


初の、パロでもなく、創作でもなく、オリジナル作品。

高校の時に書いたものを思い出しながら修正しただけなんですけどね!(^ω^)


シリアスギャグにしようかと思っていたのになんか胸糞悪くなっただけだった…(´・ω・`)


リア充爆発しろおおおおおって気持ちを込めながら頑張って書きました☆


補足:シロは昔主人公が飼っていた犬かなんかです、多分。