とある展覧会の招待状を頂き
友達ふたりと
出掛けてみた
展覧会などとは
程遠い生活を送っている私
それでも
こんな日を過ごすのも
いいかも的な
そんな気持ちで
一応普通に
美しい物には感動もする
そんな展覧会で
友達が見つけた
ある人の名前
それは
展覧会入口に掲げられてた
その人物の紹介文
それに写真まで
間違いないじゃん!
○○さんだよ!
嘘でしょ!
私たちは絶句した
彼は患者
知ってる
ずっとうちの患者だ
彼はかなり有名な画家だった
ただの患者が
ただの患者じゃなくなった
展覧会で
彼の絵を観てから
ただの患者でなくなった
そんなものでしょ
彼は私たちが
展覧会に居たことを知らない
いつものように
ふらっと現れた彼
まさにこの現れ方なんだよね
私たちは調剤薬局に勤務
彼はいつものように
処方箋を持ってお薬をもらいにきた
私「○○さんの作品、展覧会で拝見しました!」
この場合、拝観というべきなのか?
私にはそこまでの知識がないので
彼「ああ、いらしてたんですか!」
私「とても繊細な絵を描かれるんですね」
彼「いやいや、僕はただの糖尿病の親父だから(笑)」
いいわあ
だって!だって!
本当に凄い画家なのに
いままで
話をしたこともなかったのに
見る目も変わっちゃったし
ミーハーな私
彼「また出品するので、よかったら招待状お送りしましょう!」
一応彼は一患者であるため
私の連絡先を教える事はできない
私はメモ用紙に
社判にネーム印を押して
彼に渡した
後日職場に彼からの
展覧会の招待状が届いた