なんでこんなにおもろいねん!
と思うほど市役所の仕事は遣り甲斐があり、しんどいことも苦しいこともひっくるめて楽しかった。
給料も家族5人が生活していくのに問題はなかったが、人財を有効に活用できない市役所のしくみそのものに問題がある。そう思った。17年前のことだ。
仕事ができるできないにかかわらず、
仕事をする、しないにもかかわらず、
誰もがそれなりに高い給料を貰い、誰もがそれ以下にも以上にもならない。
学歴優先。年功序列。
たった一度の人生をこんなとろこで長く過ごしていてはもったいない!
それが退職の理由だった。
飲み屋さんとかでは、
「プリティウーマンのリチャードギアみたいにホテルのスイートルームで生活しルームサービスで『イチゴとシャンパン』と注文してみたいねん。それには社長になるしかない!」
と話しているが(笑)
妻に相談すると
「反対に決まってるやん。けど、もう決めてるんでしょ?頑張ってね」
と、背中を押してくれた。
当時高校生の長男は厳しかった。
「成功できる可能性は?」
「それはやってみなわからん」
「そんな無責任な!俺も中学生の妹も、働くことできるけど弟はまだ幼稚園やで。
夢を追いたいという気持ちはわかる気するけど、それなら子ども作らへんかったらよかったんちゃうん」
「ほんまや、お前の言うとおりや。何が何でも成功する!」
「うんわかった。頑張ってな」
市役所では、
「あと2年辛抱して20年は在職したらどうや。いろいろ違ってくるで」
「せめて6月のボーナスまで待ち。4月に昇給やから退職金も変わるし5月6月は有給休暇消化で休める」
こんなアドバイスももらったが、
年度途中で退職すると正職員の補充がなく残った者に迷惑かかるかもしれん。だから3月末のキリで退職しよう。
退職する最後の日まで全力で仕事をしたいから休まず、また、在職中は次の準備はしないでおこう。
誰かに褒めてもらいたかったわけじゃない。
ただ自分の中だけの「ええかっこしぃ」自己満足である。
が、これが俺の男の美学でもある。
財政課、広報課、保健福祉総合施設建設プロジェクト。
この経験・実績が今の商売でおおいに役立っている。
商売を始めて、何度も窮地に陥ったが運よく全て乗り越えてきた。
が、自分だけの力ではない。
すべて「人」やねん。
誰かに支えられ助けられ救われてきた。
俺の運の良さは、素晴らしい人との出会いに恵まれていること。
ドラッカーは「企業の違いはそこで働く人間の違いだけである」と言っている。
今うちの会社は、
20代男性がナンバー2、30代女性がナンバー3である。
俺は両腕、両輪を得た。
現代の竹中半兵衛重治、黒田官兵衛孝高を得たのである。
また、年下、後輩が上司となっても、悔しさを持つことすれ反感、反発する者はいない。
そんな人財に恵まれた俺は、まだまだでかくなるで!