キーボード、って書くと
コンピュータのキーボードと紛らわしいので
あえて「鍵盤」と書きます。
最近はアレ禍の影響もあってか
家庭用の安いピアノなども売れたようで、
安い鍵盤もたくさん出ました。
とはいえ…
フルピアノサイズの88鍵のものは少なく、
61鍵のおもちゃキーボードでも
そこそこサイズがでかくて
持ち歩きとかはほぼ不可能だったんですが…
最近は「折りたたみ式」のキーボードも
いくつか発売されていて、
中でも88鍵、4つに折りたためて
重さが1.6kg程度のものがあり
ひとつ買ってみました。
「ORIPIA」という
中国製なんだけど
いかにも日本をターゲットにした
日本語の「折る」と「ピアノ」から
付けたと思われる名前がついたもの。
正直なところレビューは厳しいんですが、
少なくとも「メインにしよう」として
買うようなものではありません。
箱を開けると本体、マニュアルと
USBケーブル、
ペダル、持ち運び用の手提げ。
本体給電はUSB(type B)ですが
コンセントにさすものはないので
USBコンセントは別途必要になります。
給電ONLYだろうと思ってたんですが
本体にバッテリーがあり、
充電することで無電源で使うことができます。
鍵盤はベロシティ(強弱)のない
薄い鍵盤です。
ペダルもついてるんだけど
強弱ないのにサスティンペダルだけあっても
あんま意味ないかなあ。
「コンパクトな鍵盤」だと
だいぶ前から「ロールピアノ」とかがあったんですが
それらに比べると
物理鍵盤を押し込む感じになるので
良いです。
折ったままでも電源さえ入れれば
音を鳴らすことはできます。
広げた時に境目をロックすることができるんですが
この部分簡易でしかないので
おそらく広げて自立させようとすると
鍵盤を押さえつけなくとも
自重でバキって折れます。
つまり広げて使用するときは
机とか床に十分広いスペースがないと
厳しいと思います。
X型のキーボードスタンドなどは
使えないと思った方が良いです。
絶対折れます。
本物のピアノと比較しても
鍵盤の幅は同じで88鍵あります。
(写真はORIPIAの方が広く感じますが
ほんものの上にORIPIAを置いてるので
遠近です(笑))
ただ鍵盤の縦幅は本物に比べても
かなり狭く、
特に黒鍵は極めて短いので
慣れないと結構弾きづらいですが
全然ダメというほどではないです。
鍵盤はかなりもろそうなので
壊れるのも早いかな…
とは思いました。
袋に収納するとかなりコンパクトになります。
大きさの比較用に巨大五円玉を置いてみました。
(解るか!!)
まあでも1.6kgとかですし、
冗談抜きでちょっと出かけるときに
楽に持って出られるレベルです。
音色は標準MIDIの128音色あり、
ヘッドホンも使えます。
またUSB MIDIで
PCなどと接続して
MIDIキーボードとして使うこともできます。
(まあ…ベロシティはないんですけど。)
メトロノームや自動リズム、
オートベースなどの機能もあって
いろいろ遊べそうです。
もっともこの辺の機能は
ほとんど最初使ってみる程度かも
しれませんが…。
というわけで
用途にはよるんですが
なかなかおもしろい製品でした。
とはいえ
入門用にこれを買うのは
絶対オススメできません。
ベロシティがない時点で
電子ピアノというよりは
電子オルガンですし…。
フル鍵あるおもちゃとしては
なかなか優秀だと思いました。
お出かけ先で鍵盤が触れなくて
イライラするような人にはお勧めかも(笑。。
ちなみにもっと安い
同様の折り込みができる
製品もあったんですが…
ほとんど同じかもしれないし
もっとダメかもしれないし
どうなんですかね。