どうもぱちんこ特許チャンネルです。







(画像)








平和が報道関係者向けに出した「To LOVEるダークネスの記事、動画作戦について」という文書が某YouTubeチャンネルで公開されていましたね。



文書の主旨としては、


「コンテンツに対して『エロ』『スケベ』等のお色気表現はやめてね」

「収益化されてるYou Tubeチャンネルへの掲載は不可」


などであり、動画の主旨としては、


「メーカーによる理不尽な言論統制には黙ってられない」

「やるなら全媒体平等に取り締まれ」

「作品の世界観を守りたいならパチ・スロに作品を売るな」


というものでした。


なお、これらについてここで是非を問うつもりは一切ありません。




では今日の本題は何か。




それは、タイトルにある通り「エログロ表現についてもう一度思い出してみよう」ということです。


いつもの「考えてみよう」シリーズではありません。


考えるまでもなくすでに答えの出ていること(でもそれを忘れてしまっている)について思い出してみようシリーズです。





誰に?


それは、他でもない「開発者に」です。





(画像)





平成18年1月、平成21年1月、そして平成23年9月。


これは、警察庁から事務連絡が発出された時期を表しています。




この事務連絡は、


パネルや液晶演出に関して、善良の風俗又は清浄な風俗環境を害するおそれのある内容を含む遊技機を開発することのないよう「お願い」する、という内容でした。




この「お願い」とは、


当時も現在も技術上の規格に「エログロ表現はしたらあきませんよ」と書かれているわけではないので、メーカーを特段縛るものではありません


が、


営業所に対しては、「善良な風俗〜」を害するおそれがあると判断された場合には「変更承認等をしない」という措置がとられる可能性もゼロではない


ので、


そうならないためにも事前にメーカー側で自主的に判断して適切な範囲内での遊技機作り


をお願いされたものです。




……それ、覚えてますか?




(画像)




また、事務連絡が発出されたあとに課長補佐がその趣旨について語られた講話の中で、趣旨説明のあとに、


・演出シーンに関する質問書でNG回答したにも関わらずそのシーンを入れたまま申請したメーカーがあった


・演出シーンに係る問題を確認後、当該メーカーに事務連絡の主旨を再度伝えた際に、

「版権会社からどうしても入れてほしいと頼まれた」

「他メーカーの演出を見てこれなら問題ないと判断した」

「前回の事務連絡から時間が経ったので意識が薄れてしまった」

と言われ愕然とした


といったことも話されています。



この点については特に強い懸念を示され、


「所管行政からの事務連絡というのは、定期的に出さなければ意識が薄れてしまうほど軽いものなのか」


「ここから浮き彫りになるのは、メーカーはその意味、責任を自主的に判断していないという点である」


とも言われています。




……それ、忘れていませんか?




(画像)




エログロバイオレンスだけでなく、回胴では遊技の結果を誤認させないための演出ガイドラインもありますよね。


こちらも同様に制定から何年も経つと、その制定趣旨(あ、一応主旨と趣旨は使い分けてるつもりです)は忘れ去られ、


あとに残るのは「この縛りめんどくせーな、もういらないんじゃね?」という開発者の驕りです。


だから段々基準をはみ出すものが出てくるし、はみ出していることを自覚しながら自分には甘く他人には厳しく、みたいなスタンスになってしまうのでしょう。


「自分たちはこう解釈してるからそれはエログロバイオレンスじゃないんだ、だからお前らは勝手な解釈でこれをエログロバイオレンスだと言うな」じゃないんですよ。




課長補佐の講話でも、


「判断するのはそれを見た一般市民であり、その中には遊技に負けてイライラする人や遊技機に批判的な人も含まれる


そしてその一般市民から問い合わせが行くのは各都道府県警察であり、そこでの判断は全国の所管担当者が『100%問題ない』と言えるかどうかである」


と話されていました。




これを読んだ開発者の方は、色々ともう一度思い出してみて下さい。


そして当時を知らない後輩開発者にもそのことを伝えてあげて下さい。





今日はここまで。




それではまた。