@日本記者クラブ公式より

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福島から「言葉の橋」を

入場し着席した和合さんは、知り合いとみられる何人かと会釈してほほえんだ。

なごやか­な雰囲気で会見が始まる。

高校の国語教師らしいのか、らしくないのか。

一つ一つ言葉を­選び穏やかな口調で話が進んでいく。

流れを変えたのが自作の詩の朗読だった。一際大き­な声が響く。
 
肌がとられていく

剥(は)がれていく

激しい寒気の真冬に

除染されて 樹皮を削られた私たち


自身が訪れた福島の果樹園の姿だ。

最新刊『ふたたびの春に』(祥伝社)所収の「苦難」­という詩である。

果樹農家を訪れて、

リンゴやモモの幹の皮を剥ぎ周囲の土を掘る除染作­業を知る。

身を削られる樹木の叫びは和合さんのものでもある。


http://youtu.be/x0XyL9cssHs


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