前回のつづき。

市民病院で腫瘍の正体が分かることを期待しての受診。

先生からは、検査しないと詳しいことは分からないが、前立腺から下りてきているがんかも知れない、そうなるとかなり厳しい状態だと思います...と言われた。

覚悟しないとだめですか?という私の質問に、

検査しないと詳しいことは分からないと繰り替えされた。

だったら、検査してから言えばよくない?ということすら思い浮かばなかった。

 

今、振り返れば、この時が一番きつかったかも知れない。

三人の子供たちにはまだまだお金がかかるし、もっと一緒にいたい。

子供ができる前のように、妻とものんびりと過ごすこともできていない。

短時間の間に色々なことが頭に浮かんだ。

まぁ、おかげで免疫力が付いたから、後に色々と言われても大して動じない自分になった気がする。

 

市民病院で色々な検査を行った。

非常に珍しい粘膜下腫瘍であると言われた。

当初予想されていた前立腺がんと大腸がんはない、転移もないとと言われ一瞬喜んだが、で、腫瘍の正体はなんなの?と我に戻る。

結局、市民病院でできることはそこまで、腫瘍の正体は分からず、

高度な検査と治療が可能ながんセンターへの紹介となった。

市民病院でお世話になったのは3週間だが、非常に中身の詰まった日々だった。

 

12月に入り、がんセンターで受診。

患者の多さにびっくりした。

そして、市民病院とは異なり、居心地が良かった。

決して市民病院でがん患者が差別されてる訳ではないが、

どうしても他人やスタッフの視線を感じてしまう。

しかし、がんセンターにいる人は、がん患者とその家族の方々ばかりであり、

変に気をつかう必要もないからだと思った。

この感じは、今も変わっていない。

 

複数人の先生から、画像では判断ができないので、生検しましょうとなった。

年末年始を挟んだこともあるのか、検査結果が出るまで一カ月と少しかかった。

がんではく独立した腫瘍と聞いていたので、ネットで色々と調べて、

GISTかなと思っていたので、結果を聞いた時は、やはりという感じだった。

 

前立腺と直腸の間に腫瘍があり、今の腫瘍の大きさだと手術が難しいので、

6カ月ほどグリベックを服用し、腫瘍が小さくなったら手術方法を検討しますと言われた。

腫瘍の正体が判明し、ようやくスタートラインに立てたと感じた。