サッカー日本代表、W杯出場決定おめでとうございます!!!!!
うほほぉぉぉぉぉい!!!!!
と大興奮だった日の前日、静かなる興奮を味わっておりました。
能楽師 武田文志さんからご案内いただいて、8月30日、武田修能館に、『能2』を観に行きました!!!
何も構えず、気軽にお能を観てみたい!!!という方や、お能観たいけどまだ観たことない…という方を対象とした公演。
なんと武田さんのお兄さん、武田友志さんによる音声ガイド付き!
実は8月25日に、友達が狂言のチケット応募に当たったというので、国立能楽堂には久々に行っていたのですが、お能はいつ以来…?というくらい久しぶり。
武田さんのお稽古場なんて、もっと久しぶり(笑)。
初めて観た曲、『歌占』(うたうら)。
初めてなんで、予習はして行きました。
うたうら、という響きで、なんとなく美しい風景やら登場人物の様子やらが浮かんでくるような曲のような気がしてたのですが、見るサイト、見るサイト、頓死だの地獄だのっつー言葉が出てくるという…(笑)。
内容はこちらへ↓(すみません、勝手にリンクです…)
☆長いけど見やすい↓
http://www.tessen.org/dictionary/explain/utaura
☆短くわかりやすい↓
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/web/e-rare/suda/programs/018.html
☆文字いっぱい↓
http://www.noh-oshima.com/tebiki/tebiki-utaura.html
やっぱり私、武田さんの声がものすごくすき。
(もちろんすきなのは声だけじゃないですが)
第一声で、ぶわーっと鳥肌が立って、涙出そうになりました。
いつもの如く、ほっぺの内側と舌を噛んで耐える…(笑)。
直面という、能面ナシの武田さんそのままのお顔の状態で演じられるのですが、武田さんそのまま…そのまま…?そのまま???という、武田さんじゃない感。
武田さん演じる男性は、私としては「え?たったそれだけで???」という理由で、神様に頓死させられて、地獄を味わって、ナゼか三日後に総白髪になって生き返るという経験をするわけなんですが、地獄でどれだけの経験したんだろうか…と、うーん…と唸らせる凄まじさ。
か…神様…(汗)。
地獄…。
虫さんを殺生しても地獄に落ちるそうなので、私は確実に舌を抜かれた上で地獄落ちですが 《゚Д゚》 地獄、イヤです。
痛いの大嫌いだし、グロテスクなのも苦手だし…。
閻魔大王にはかなり会ってみたいですが、「もう充分地獄で働いたんだから、一緒に天国に行きましょう!」って、お誘いしそう。
(言った瞬間、ひゅん!と落とされそうですが…)
神様に苦しめられて、地獄を経験…。
圧巻でした。
普通、能楽堂は舞台なので、客席からは見上げる状態で見ることになるのですが、武田修能館はお稽古場ですので、目線がほぼ一緒で、能楽堂より距離が近いのです。
どっちが迫力あるのかはわかりませんが、武田修能館の客席が明るい中で、あれだけの迫力を感じるっつーのは、能楽堂みたいに客席がちょい暗めのところで見たら、もっと凄まじく感じたかもしれません。
それでも、自分の子供の手を取るところとか、とてつもない優しさが見えてくるのです。
最後連れ立って帰っていくところでは、この親子、絶対幸せになってほしい!!!と強く思います。
神様…守ってあげて…!!!
いつもいつも観に行った後に思うのですが、武田さん、本当にすごいひとだよな…と。
ヘタレな部分、持っているんだろうか…(笑)???
私のほうが、昔のアイドルじゃないけど、武田さんは、うんちもおならもしないんだもん!みたいな目で見ているのだろうか…(笑)???
ちなみに、自分のお父さんの病気が治るか歌占をしてもらった男性(結構なキーパーソン)を演じたのは、武田さんのお弟子さん。
大学からお能の勉強をしていて、弟子入りされたとのことでしたが、それでここまでになるんだ…とびっくりしました!!!
ちょっとばかり金城武に似ていたような(笑)。
緊張されていたようにも見えましたが、いっぱい稽古して、どんどん経験を積んで、ステキな能楽師さんになってほしいです!!!
お父さんと会いたい子供を演じたのは、もちろん武田さんの甥っ子である章志くん。
見るたび大人になって、見ごたえある能楽師になっております!!!
すっかり、かわいい→カッコいいになりました!!!
帰るときには、その章志くんがお見送りで出てきてくれたのですが、私の顔を見て、ニコっと笑ってくれました (*^▽^*)
いっぱいお話しました!!!
現在小学6年生。
声変わりの時期も近づいているということで、子方はあと少しの間のようです。
今、ものすごく通る声なのですが、声変わりしたらどんな声になるんだろうなー!
ぜひともしびれさせてください(笑)。
武田さんにも改めてご挨拶したかったのですが、始まる前にちょろっとお会いできたことと、他のお客様とお話されていたので、帰ってきてしまいました… (;´∀`)
誘っていただいたお礼言ってない…(汗)。
なんかもう、舞台上じゃない武田さんに舞台後に会うと、多分私が普通の精神状態になれない気がします(笑)。
そして、実は伺うときに、中野坂上の駅を出たら結構な雨だったのですが、武田さんのお母様が、雨を拭くタオルと、拭いて濡れたタオルを入れるビニール袋をくださいました。
返さなくていいのでって。
雨はもちろん、年齢的な汗も結構なことになってまして…(汗)。
こういうお心遣い、あったかくて本当に嬉しかったです。
本当にステキなお母様です!!!
武田さんの奥様にも久しぶりにお会いできました!!!
絶対会えると思っておりましたが、会った瞬間、お友達のように喜んでしまいました(笑)。
ハグするところだった(笑)。
相変わらず、かわいかったなー (≧▽≦)
次に行く時は、ちゃんと音声ガイドを聞きたいと思います。
今回は、手提げの底にするっと入っていってしまいまして、聞きそびれました…残念すぎる…。
個人的に、あまりお客として観ながら動くっつーことをしたくないもので、そのままにしてしまいました…。
音声ガイドの機器をお返ししたのが武田祥照さんのような気がします。
舞台上でのキリッとしたお姿は拝見していましたが、近くで見るとものすごく優しそうで、近くで見てもとってもステキな方でした!!!
帰り道、なんかぽやんとしました(笑)。
地獄の苦しみを見たはずなのに、日頃のストレスが抜けるというか、心の棘が抜けるというか。
そういうものがお能にはある気がします。
武田さんのおうち(?)では、公益財団法人を立ち上げました。
武田太加志記念能楽振興財団です。
(すみません…また勝手にリンク…)
武田太加志さんというのは、武田さんの御祖父様にあたる方です。
今回、『能2』に伺うのと同時に、賛助会員っつーものに入会してみました(笑)。
武田さんファンというのはもちろん大きな理由ですが、それに加えて、世界最古の舞台芸術である日本のお能を、永遠につなげていってほしいという気持ちがあって。
これからもますますをお能や狂言を応援していきたいと思います。
今度、お互いの都合がつけば、観てみたいって言っていた岩手出身の美人さんとかめんこいちゃんとか、連れて行きたいな。
若の里の断髪式で出会ったお相撲好きのコたちですが、伝統芸能にも興味があるコたちです。
日本で生まれ育ったなら、日本にいるなら、日本の芸術が全てつまったと言っても過言ではないお能を、ぜひぜひ1度ご覧ください。
お相撲で言うところの国技館にあたる(?)能楽堂では、お客様はお着物の方ももちろんいらっしゃいますが、ジーパンなどカジュアルな方もかなりの人数おられます。
私はオフィスカジュアルをちょい崩したような感じで行ってます。
ちなみに、初めて観るときのお勧め曲は、
☆石橋(いわゆる連獅子が、これを元としております)
☆土蜘蛛(蜘蛛の糸を放つときに、キター!と興奮します(笑))
☆道成寺(いわゆる安珍・清姫です。釣鐘が落ちてきてその中に隠れる直前は、くる?くる?と興奮します(笑))
あたりだと入りやすいかと思います。
能楽堂が、ちょっと構えちゃう感があるときは、まずはお相撲で言うところの巡業(?)にあたる『能3』や『能4』に、ぜひぜひ足をお運びください!!!