昨日、我が岩手県の釜石高校が、小豆島高校に勝ってくれました!!!!!
おめでとう!!!!!
ありがとう!!!!!
泣いたよ。
もうね、両チームとも、すっごくステキだった。

節々に、小豆島の強さを感じた。
絶対に1点だと返されるから、絶対に追加点取ってほしかった。

地元だし、震災の被害がひどい地域の1つなんで、絶対釜石に勝ってほしかった。
んで、釜石が勝つ前提で、小豆島も点数入れてほしかったし、入れるだろなって思った。
1点差で釜石が勝つっていうのが、私の理想だった。
すんげー勝手なこと言ってるのわかってるけど。
で、最終的に、理想通りになった。

どっちもホントに素晴らしかった!!!!!
もー、釜石も小豆島も、私が彼らの親だったら、絶対息子を抱きしめる!!!!!
嫌がられても(笑)!!!!!
…いや、息子だったら、逆によくやったって言うだけで、精一杯かもなぁ。

釜石高校、二回戦もファイト!!!!!

釜石高校佐々木監督と、釜南時代のOBで応援してた人、むっちゃカッコよかったんだけど(笑)。
住んでた頃は、全く感じなかったんだけど(笑)、岩手県って、ホントにかっちょいい男が多い。
住んでた頃に、気づきたかった(笑)。

いっぱい男前が見れますように(=釜石が勝ち続けるということ!)。



で、この1回戦を観て、国立能楽堂へ。
家を出る時間と、千駄ヶ谷に着きたい時間を間違えてしまい、焦る(笑)。
ギリギリ間に合って、到着。

今回、春栄(しゅんねい)という存在を初めて知った曲と(滅多に上演されないらしい)、知ってたけど観たことなかった隅田川、1度だけ観たことある土蜘蛛の3曲と、苞山伏っていう狂言を観ました。

激烈に長くなるので(笑)、どんな内容かは省きます。
興味ある方は、検索してみてください。


春栄は、シテが生きている人間なので、面をつけない、直面(ひためん)の曲。
そして、そのシテは、知り合いの武田文志さん。
もう揚幕が上がって出てきた瞬間に、ただものではないひとが出てきた感が伝わってくる。

役柄として、武田さん演じる増尾種直の弟である増尾春栄の役(子方)は、実際には武田さんの甥っ子の武田章志くんが演じました。
もー、あまりのかわいさに、涙出そうだった。
心の中では、泣いてた。
私の目の前に、長い間じっと動かず座ってるシーンもありました。
あの小さい身体で、演じる姿がブレてなくて、まっすぐで、ただただ春栄で。
どれだけ稽古してきたんだろうって思ったら、実際、じわっと涙が出てきました。
それを地謡方として、息子を信じつつも気にかけていただろう、お父さんの武田友志さん…。

そして、種直が切腹しようとして、刀を預けていることに気づいたときからラストまで、1秒の隙も与えずに、私を引きずり込みました(笑)。

武田さんって、何者ですか(笑)?

いつも書いてますが…終わった後、脱力感がすごかったです(笑)。
しばし呆然…(笑)。
そして、変な言い方ですが、疲れたの。
何で疲れたかっつーと、多分、心が激烈に動いて、集中したから。
だから疲弊とか疲労の疲れじゃなくて、スッキリ感がある疲れ。
芝居の音響の、本番終了直後の感覚に似ています。
芝居やダンスの音響と、お能でしか私は感じたことがない感覚です。
1列目の席を武田さんが予約してくださったので、迫力もすごかったし。

ちなみに、武田さんの声、装束の両袖で顔をまるっと隠しても、全く聞こえ方が変わりませんでした。
個人的には、武田さんの張りもあるのにとけるような素晴らしすぎる声に関して、今まで見てきて不思議に思うことも結構ありまして、公演以外でお会いできるときがあれば、お聞きしたいところです(笑)。

そして、お能のときは、実は私の年上ですよね?と、年齢詐称疑惑を武田さんに抱く私ですが(笑)、ナゼか11歳(確か)の章志くんと兄弟に見えてしまった(笑)!というこの不思議(笑)。

ちなみに、この春栄の囃子方の笛は、大好きな杉信太朗さんでした!
この方の笛の音色とか、音の伸び方とか、笛の扱い方とか、すごくすき。
えぇ、もちろんハンサムな顔も(笑)。
私のほぼ正面にいらっしゃいました(笑)。


隅田川は、狂女物っつーんですが、私が母親だったら、そりゃ狂うわ…っつー(笑)。
これも何度も涙がじわっときました。
さらわれて、病気で死んだらしい自分の子供が埋められた場所を、生き返ってほしいと掘り返そうとして…でも、そんなことしても生き返らないこともわかっていて、泣き崩れる母…。
(ちなみに、その母を演じるのは、武田さんのお父様である、武田志房さん)
その後、最初にセットされていた塚から、子方(清水義久くん)の梅若丸が、幽霊となって母に姿を見せるために出てくるのですが、本気で泣くくらいかわいい。
声が聞こえたときから、ちっちゃいコだなって思ってたんですが、ちゃんと梅若丸なの。
これも心の中では、泣いてた。
舞台に上がって抱きしめたいくらいかわいい。
母も自分の子供である梅若丸を抱きしめようとするんだけど、霊だから、抱きしめることができないの…。
切ない…。

この隅田川が、狂女物の中で、愛する人(子供や旦那や…)に会えない唯一の曲だって、初めて知りました…。
(始まる前に、武田友志さんの上演3曲の解説があったのです。)

ちなみに…、何度かこの面と、多分、目が合ったんですが、最初に目が合ったとき、一瞬…面が、カッと目を見開いた気がしたんですが…面なんで、多分気のせいです(笑)。


そして…土蜘蛛。
これ、少年能っつーことで、ほぼ子供っち。
もー、どんだけ泣くのガマンすりゃいいの?って感じ。
かわいくて、まっすぐな姿って、泣く。
源頼光の長山凛三くん、その従者の谷本悠太郎くん、胡蝶の馬野訓聡くん、シテで蜘蛛の精の武田章志くん、全員すごかった。
子供っちのお能を見てるとは思えないくらいだった。
間(アイ)の野村眞之介くんは、中学生(確か)で、さすがの落ち着きがありました。

そしてこれは、囃子方に、太鼓も入るので、囃子もとっても華やか。
舞台って、芝居もそうですが、何1つ欠けても成立しない。
そこが(そこも)、いいんだよなぁ(笑)。

蜘蛛の精は何度も糸を出すんですが、ほとんどの蜘蛛の糸がキレイに宙を舞いました。
単純に、蜘蛛の糸がバッと広がるとワクワク&ゾワゾワするんですが(笑)、もー、章志くんだったら、巻かれていいっつーか、巻いてほしいっつーか、いや、巻きたい(笑)。
…イヤだろうけど(笑)。

途中、独武者と従者(これは大人の能楽師の方)に切られて舞台上で倒れます。
これ、テレビ放送された、夜討曽我でしかみたことないんですが、多分マットとかでガードしているであろうドラマや映画とは比較にならないくらい、身体をまっすぐ伸ばしたまま、床ギリまで倒れます。
床につく直前で、おしりから床に着くの。すごいの。
章志くん、頭から倒れたんじゃないかと思うくらいでした。
倒れる稽古は、お父さんの武田友志さんに教えてもらって、おふとんに倒れてやったそうです(笑)。

出ていた少年のみなさま、もしかしたら今後悩んだり、遠回りしたり、いろいろあるかもしれません。
でも、多分お能の素晴らしさ、狂言の素晴らしさも、それを伝えていく使命も、その使命を大切に思う気持ちも、誰より強く感じている子たちなんだと思います。


狂言も、むっちゃ面白かったんですが、あの野村万蔵さん、なんとも愛嬌がある、憎めない顔をされてまして(笑)、型なのかもしれませんが、ちょっとした間がとてつもなく素晴らしい(笑)。
表情もステキ!!!!!
息子さんである、拳之介さん、虎之介さんの、きっちりしつつもナゼか面白い動きや台詞と共に、いろんな相乗効果が(笑)。
楽しませていただきました!!!!!



確かにサブタイトルが『親から子、子から孫へ、受け継がれる志』とあるんですが、ホントに三代に渡って、親から子へ繋がるものを見せていただいた気がします。
親から子へ。
大人から子供へ。
ものすごくステキ。

家族の絆に弱くなった歳の私としては、いろんなことが沁みて、じーんときました。


武田さんの奥様にも会えました!!!!!
私が行くっていうのを知って、会うのを楽しみにしてくださってたみたいで。
嬉しいよぉぉぉぉぉぅ!!!!!
奥様、かわいいよぉぉぉぉぅ!!!!!
上品な着物姿でした♪
もー、すごいすき、奥様♪
多分、もし学校で出会って同級生とかだったとしても(すみません…)、仲良くなれてた気がするんだよなぁ。

お客さんも着物姿の方が多かったなー。
いつか私も帯を短時間で締めれるようになって、着物で行きたいなー。
何年後だろなー(笑)。
着物だけはね、ナゼか似合いますのよ、ワタクシ(笑)。
平安顔なんで(笑)。



家族の絆、繋いでいくもの同志の絆、チームの絆、地元との絆…。
いろんな絆で、実際に、心で、泣きまくった1日でした。


日本人なら、ぜひ人生に1度はお能を!!!!!
日本が作り上げた、世界最古の舞台芸能です。
歌舞伎もいいけど(テレビでしか観たことないけど…)、まずは世界最古のお能もゼヒ。



桜も開花宣言が出たようですし、とってもいい1日でした。



1日遅れたけど、仙台にいるKみちゃん、お誕生日おめでとう♪
なかなか遠くて会えないけど、いつかまた昔話して飲みたいな。