昨日の夜のお芝居。



今度は役者編です。

毒舌でいきます(笑)。


2日目落ちって話もありましたが、それ以前の問題もあるように思います。

初日がどれだけの出来だったかはわかりませんが、昨日から判断するに、

2日目落ちが許されるレベルに達してなかったんじゃないかと思ってしまいます。

(もちろん、どんな場合でも、2日目落ちが許されることはないんですが)


過去作品に比べて、部分的になら過去ワークショップ時に比べて、

残念ながら、レベルは落ちました。

もちろん全員ではありません。

なかなかいいじゃん!面白いじゃん!と思う役者も確実にいます。

でも、全体を通して観たときに、キツイなぁ…上っ面だけだなぁ…と思う役者が

残念ながら多くいました。

もちろん○○役の役者ってのは書きませんが。

もし昨日が私のこの劇団の初観劇だったら、もう行かないでしょう。


芝居を観終わっても、何も感じないんです。残らないんです。



27人の役者が、大きくは4つのチームに分かれてのオムニバス風。

プロローグとエピローグも入れて、最終的にそれが1つの話につながります。

まぁ、1人の男の人生を見せてくれているワケです。

銀行員時代、アングラ役者時代、ヤクザさん時代、ホームレス時代。

…が。

私的に、今の私だったら大号泣しそうな話なのに、全く涙は出ず…。

この涙もろい私が、あのテーマなのに泣きそうにすらならない…という…。


観ていて、ちょっとキツいチームもありまして…。

銀行員時代チームと、ヤクザさん時代チーム。


銀行員時代チームは可もなく、不可もなく…って感じですが、本来なら、

いちばん臨場感を出して、お客さんをつかまなきゃいけないチーム。

プロローグ終わって、最初のチームですから。

少なくとも、昨日は失敗でした。

いい役者・面白い役者もいるんですが…。

何のドキドキ感も感じませんでした。

このチームでそれを感じられないのは、作品的にキツイです。

ちなみにこのチームが生きている場所は、競馬場。

うぉーーー!!!というくらいの勢いを感じるはずのシーンなのに、

感じたのは、スカスカ感…。

このチームのときに、『この劇場、でかいなぁ…』と思ってしまいました。


ヤクザ時代チームも、面白い役者がいるにはいるんですが、

中心になって動かしていく役者が、残念ながら上っ面芝居でした。

切なさも何も、感じませんでした。

演じる側の心に、何もない。

キレイに、カッコよく、自分が見えるよう、うまく演じることしか考えてない。

なのに(だから、かも)、キレイにもカッコよくもそれほどは見えず、

(…いや、見た目だけならそう見えてはいるんですけどね)

うまくも演じられてないという…。

このシーン、以前なら、切なくて、切なくて、泣きそうになってました…。

ラストに向けて、観てる側に、いい意味でのひっかかりを、

植えつけてほしいシーンなんですが…。

そういうふうに持っていけなかったのはキツかったですね。

もちろん、それだけ難しいシーンでもあるんですが。


最後のチーム、ホームレスだった頃を演じるチームは、

許せる範囲と言えば許せる範囲、でしょうか…?

ただ、ここも、過去では泣いてたシーンでした。



んー…。

言えるのは、やっぱり再演ものは怖いということです。

少なくとも私には、比較対象が多すぎる作品でした。



唯一いいなぁと思ったのが、アングラ役者時代チーム。

私に招待券手配をしてくれたO嬢もそのチームです。

でも、芝居に関わる者として、だから言うワケじゃ、絶対にないんですが、

いちばん最初にお客の心をつかんだのは、間違いなく彼女でしょう。

彼女がいなかったら…と思うと、ちょっと怖ささえ感じるくらいです。

ホント、チーム自体も、お客の気持ちも、引っ張ってくれました。

そのチームの芝居では、彼女は中盤、出ないシーンもあるんですが、

1人、引っ張れる役者がいるだけで、お客はちゃんと観るんです。

同じチームの、ちょっとキツイなぁ…と思う役者もカバーできるんです。

いい仕事してるよ、O嬢!!!

もちろん、まだまだなところもあるチームではありますが、

いちばん楽しく観れました。



で。

音響さんのこともキツく言いましたが、役者が何言ってるか聞き取れない

ってのは、ものすごい問題ですね。

個々の台詞だけじゃなくて、ド頭(?)で、その芝居のテーマになってる言葉を、

客席に向かって全員で、群読するというか、言うシーンがあるんですが、

それすら何言ってるか、ハッキリとはよく聞き取れなかったんで…。

声量はもちろん、滑舌もよくなかったり、みんながバラバラだったりするから

聞き取れないんでしょうね…。

んー…もう、頑張ってくれ…としか言いようがありませんが。



ここまで言ったんで、ついでに言わせてもらえば、最後に全員で、

アカペラで歌を歌うんですが、あの歌いだしもどうなんだろう…?と思います。

多分、過去の本公演とは違うものになってるんじゃないかな…?

芝居からの流れとして、ものすごい違和感を感じてしまいました。

私的には、完全に歌の部分から始めるのがいいと思います。

イントロ、いりません。

あぁいう構成を、アカペラで歌うレベルに、歌のうまい・へたもそうですが、

芝居自体もついていってないんで、ものすごく浮いてるんです。

歌いたいがための芝居だとしても、そんな芝居になってない。

芝居のための歌だとしても、そんな歌になってない。

そんな感じです。

残念。


でもってプロジェクタ操作の役者さん。

(そのときそのときで、手空きの役者がやってるらしい…)

あまりにもプロジェクタの明かりもれが多すぎました。

ちょうど私の正面あたりがすごかったんですよね…。

ものすごく気になってしまいました。

最後のシーン以外は、照明も明るいんで、芝居中ではあまり目立っては

いませんでしたが、最後のシーンはもちろんのこと、転換明かりのときとか、

もうちょっと明かりもれに、細心の注意を払ってほしいなぁ、と…。

こういうのって作品的にも損しちゃうんで。



それでも、大体のお客さんは「面白かった」と言います。

ファンも多い劇団です。

お客さんの目はあったかいです。

それに甘えないで気を引き締めてほしいです。

それをちゃんと、『わかったつもり』ではなく、『わかって』ほしいと思います。


お客から、チケット代+交通費+2時間15分という長い時間を、

もらえているのか、

奪っているのか、

心して舞台の上に上がってほしいと思います。


昨日が最低レベルでありますように。

残りはすべていいものを提供できますように。



まぁ、関わってないと、言いたい放題、思いたい放題ですねぇ…(笑)。

多分これでも、自分が関わってたら、誰かにこんな↑ことを言われたら、

怒りがこみ上げて、役者を庇いたい気持ちバリバリになっていると

思われますが(笑)。



とりあえずもう直せるところは限られてます。

直すとこは直して、楽日まで、全員で楽しんで演じてほしいと思います。

多分昨日は役者の誰も、楽しんでないですね。

厳しい稽古を積んだ者しか、本番は、心から楽しんでやれません。

…っていうか、個人的にはそういう者にしか本番を楽しむ資格はないと

思っています。

出来はどうであれかお、厳しい稽古は全員積んできているはずですから。

そして打ち上げで、全員に、美味しいお酒を飲んでほしいです。



毒舌でも、応援はしているんだよ~~~(笑)。



※ちょい長いどころか、すげー長いになってしまいましたね…。