今日は、秋葉原の事件があった日です。


当時の私は、都内某所で芝居の稽古期間中。

テレビをつける気力もない日々で、次の日、みんなの話を聞かなければ、

いつ事件を知ったんだろう…的な状況でした。



実は、亡くなった被害者の方の中に、知ってる方のお子さんが

いらっしゃいました。


私は以前、音響を休んで違うことをやっていた時期に、それではご飯が

食べられない…ということで、派遣社員として、その被害者の方のお父さんと

同じ職場の同じ部署におりました。

すっごく穏やかで、優しくて、仕事もものすごくできる方。

会社は、知らない人はいないという大企業ですが、近い将来、確実に

会社を背負っていくひとりになるだろうな、という方でした。

人間的にも、仕事的にも、すごくすきでした。



どう考えても、察するに余りありすぎる状況…。

実はその芝居の本番期間に入ってから聞いて知ったんですが、

私もショックを受けました。



普通に生きていれば、子供より親が先に逝きます。

(そう思っていた私でも、父親を亡くしたときには相当きました)

それをこんな形で踏みにじられるなんて、

こんな形で自分の子供のお葬式を出さなきゃいけないなんて、

どんだけだっただろう…って。


事件のとき、そのお父さんの職場は、東京にかけつけるには

あまりにも遠いところだったはずです。


かなり第三者的な目線で考えると…

犯人には犯人の言い分はあるんだと思います。

それがどんなに許せない言い分であったとしても。

ただ、その言い分をこういう形以外で、処理できる方法は

なかったのか…と思います。

なかったから、こうなったと言うには、あまりにも悲惨すぎます。


その被害者のお子さんご本人には面識はありませんが、

ご冥福を祈らずにはいられません。