糖尿病について | キッド(@ぽんちゃん)のうつな日々

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うつ病と糖尿病になってしまった私。
日々の生活や、思ったことを書いてます。・・・(since 2010.01.26)

今年の3月で、糖尿病10年になる僕が、糖尿病について
書きたいと思います。

1,糖尿病という病名から生まれる誤解
 これは、医師からも指摘されているのですが、糖尿病は、
膵臓(すいぞう)の病気です!

 「え?」と思われると思いますが、膵臓がインスリンという
物質を出さなくなる、または、だんだん出なくなる病気なん
です。
この病気を、最初に発見した医師が、「糖尿病」と名づけて
しまったため、この病名がついてしまいました。

2,糖尿病には、2つの種類がある
 一つは、「1型糖尿病」・・・先天的あるいは、後天的に
 膵臓から、全くインスリンが出なくなる型。
 一つは、「2型糖尿病」・・・後天的に膵臓から、だんだん
 と、インスリンが出なくなる型。

一般的に言われているのは、2型糖尿病です。
原因は不明ですが、いわゆる生活習慣病と言われていま
すね。つまり、濃い味付けや油っぽい料理を、多く食べ過
ぎる為に、膵臓に負担がかかり、膵臓がインスリンを必要
な分量を出せなくなる。

3,膵臓、インスリン、糖?それ、糖尿病とどうつながってるの?
 ここのところ、分かりづらいですよね。
 つまり、

食べ物が胃で消化されて、腸に送られると
 →炭水化物(ご飯、パン、麺類など)が、糖分に変化します。
 →糖分になったら、血管に入ります。
 →全身の細胞に送られます。
 →インスリンが細胞のドアを開いて、糖分を取り入れます。
これで細胞は、生きて行けます。

では、取り入れなかった糖分は、どうなるんでしょうか?
 →血管内に残ります。
通常、健康な人は、どんなに食べても、血液中の糖分は、
110mg以下です。そうなるように、インスリンが出ます。

 ちなみに、病院で計った僕の朝食後2時間(もっとも血糖値
 が上がる時間)の血糖値は、200~300mgです。もちろん、
 食前に血糖降下剤を服用していてです。

健康な人は、どんなに食べても血糖値110mg以下といい
ましたが、そうなるように、膵臓がたくさんインスリンを出し
て、細胞に取り込ませているわけです。

では、それだけたくさんの糖分を取り込んだ細胞は、何を
するのでしょうか?
 →その時に必要な糖分は、消費しますが、残った分は、
  脂肪に変換して溜め込みます。つまり、これで太るわ
  けです。
  しかし、もし、このあと、食事が入ってこなくなった時、
  細胞は、保管しておいた脂肪を糖に変換して使用し
  ます。

糖尿病の人は、インスリンが出にくくなっているので、血液
内に糖分が110mg以上残ります。そして、160mgを越え
ると、尿として糖分が排出されます。やっと、糖尿病の名前
にたどり着きましたね汗

糖分は、細胞のエネルギーです。脳では、糖しかエネルギー
になりません。なのに、なぜ、160mgを越えると、排出して
しまうのか?
 →高い血糖値は、血管を破壊するからです!

4,血管の破壊と合併症
 血糖値がいくら高くても、特に体に症状はでません汗
 全く出ない、というと間違いですが、ほぼ出ないと思って
 いいでしょう。血糖値が1000mgを越えてても、何の症状
 もない人もいるくらいです。
 →だから、やっかいなんですよ爆弾

高血糖は、血管を破壊すると、さっき書きましたが、最初に
やられるのが、毛細血管です。ま、そりゃ、細いんだから、壊
れやすいのも当然です。

ここで、毛細血管が壊されて起こる合併症が、いわゆる3大
合併症です。
 →糖尿病性網膜症・・・目の網膜の毛細血管が破れます。
               前兆はありません。
               1日に1人。年365人くらいの人が
               これで、失明しています。
               事故、目の病気、すべての原因の
               中で、失明の1番多いのがこれ。

 →糖尿病性腎症・・・腎臓(じんぞう)の毛細血管が壊れ
             尿にタンパク質が出るようになり、
             透析が必要になります。

 →下肢の壊死(えし)・・・足先(指)、足首などが腐り、
                切断を余儀無くされます。
             足先は、心臓から一番遠く、血液が
             とどこおりがちなところであり、神経
             の毛細血管が破壊されることにより
             神経が壊れ、足の痛覚(痛みを感じる
             ところ)が破壊されることで、足に何か
             刺さって、化膿しててもわからないため
             そのまま壊死(えし)してしまう。
             つまり、腐ってしまったので、切断しな
             とならないのです。

糖尿病と診断された人で、全く治療をしてなかった人が、
やっと治療を始めるきっかけが、この合併症を起こした
後からです。
あ、言っておきますが、合併症を起こしても、糖尿病自体の
治療はやらないと駄目ですよ。というか、合併症を起こして
いるということは、糖尿病自体が相当悪化しているため、
合併症を起こしていない人よりも、厳しい食事制限になります。
プラスして、インスリン注射も必要になります。

さて、メタボ判定をされた人は、かなりの数いると思いますが、
その人達は、糖尿病予備群です。
そして、既に糖尿病と診断されて、治療をやっている人は、
わずか3割だそうです。
そう、糖尿病であっても、全く治療してない人が7割というのが、
現状です。驚くべき数字ですが、食事指導をされた人は、その
時点で「やってらんね~」と思うほど、厳しいからです。

今日はこの辺にしておきます。

糖尿病治療やってる人は、一緒に頑張りましょう!