なんとなく話は見えつつも読んでみたくて。
ストーリーは意外性があるものではなく、料理の描写が多いので途中軽く読み進めてしまいましたが、誰かのために創る時間というのは幸福を味わえるのだろうという点に共感。
主人公の人間性がちょっときれいに書かれすぎていてあまり入り込めなかったのかも。
人間に潜む狂気が感じ取れる方が入り込めるっていうのも大人になりすぎている自分が怖い気がしますが。
でも、最後のおかんの手紙。
なぜかここで嗚咽するほど泣いてしまって。
別に自分が母とわだかまりとかあるわけではないので、なぜ号泣しちゃったのかが分らなくて不思議だったのだけど。
私は小川さんの書きたいテーマがつかみ切れなかったのか、読後感が今ぼんやりとした印象なので、再読したいと思います。