きみまろさんの漫談で、
人間の死亡率は100%です。
というのがあるのですが、
人が亡くなる度に思い出します。
以前勤めていた会社の上司の方が亡くなったと連絡がありました。
63歳。
2年の癌との闘病中だったそうです。
きちんとした辞め方をせず、
喧嘩別れの形で辞めてしまった為ずっと気になってはおりました。
袂を分かったといえど、
5年もお世話になり沢山面倒を見て頂いた方でした。
いつか、
そんな事もあったなと笑って話せる日が来たらいいなと。
御通夜に行ってお顔を見させて頂きました。
何だか良く出来たマネキンを見ているようで、
本当に亡くなってしまったのか実感出来ずにいます。
知らせてくれたのは後輩で、
あいつ元気にしてるかなってたまに言ってましたよ。
亡くなったって聞いたら一番先に先輩(私)の顔が浮かんで、
知らせてくれって事だと思ったんです。
話し合いの出来ない我の強い人でした。
感情的で後先考えない行動をする人でした。
人にご飯を食べさせるのが好きで、いっぱいご馳走になりました。
人を楽しませるのが好きで沢山のイベントを開催してくれました。
大きな声で笑う人でした。
イタズラ好きな人でした。
面倒臭くて愛すべきオジさんでした。
御通夜に来ていた面々は今もあの頃のままで、
女性陣は始終泣きっぱなし。
途中離脱した私が一緒に悲しむのは何だか場違いな気がして早々に帰りました。
あの時に喧嘩別れしたのはちっとも後悔して無いし、
会社に戻りたいとも思って無いし、
生きていた時に一言お別れしたかったとも思って無いけど、
家に帰ってから、
思い出がたくさん思い出されて泣けてきました。
癌で闘病されてたと聞いてたので覚悟してましたが、
幸せそうなお顔でホッとしました。
死ぬ前に20歳以上若い奥さん捕まえてたのはさすがです。
いっぱいお世話になったのに何も返せませんでした。
ごめんなさい。
貴方に会えた事で私の人生観はガラリと変わりました。
貴方に会えて良かったです。
ありがとうございました。
私がそちらへ行く頃には、
もうちょっとお互い大人になってるだろうから
そんな事もあったなと話せるかもしれませんね。
また喧嘩するのもいいか。
いつかまた。