小学校2年生の時。
私はいわゆるイジメに合い
学校へ行かなくなった。
殴られたりしていた訳では無いが、
聞こえるように悪口を言われたり、
突き飛ばされたり、
机に落書きされたり…
学校へ行こうとすると、
頭痛、腹痛。
母が学校へ休みますの電話をすると、
治る。
典型的な拒否症状であった。
母は私に黙って
学校へ行って授業中の教室へ入り
何故ここに来たのかをクラスの皆に話をし、
虐めていた子に何故イジメるのかを直接聞いて回った
らしい。
原因があり、
結果がある。
子供だし、
都合の悪いことはみんな言わない。
自分の娘の言う事だけが正しいとは限らない。
ちゃんと双方の意見を聞く必要がある。
そう思ったらしい。
子供は幼い。
ゆえに、
残酷である。
身体は成長しても、
中身はてんで子供。
いいこと、
悪いこと。
判断の基準がまだ分からない。
悪ふざけも、
どんどんエスカレートする。
イジメられはじめた原因は、
些細なこと。
消しゴムを盗った盗らない。
女の子が新しい消しゴムを無くし、
私が同じ消しゴムを持っていた。
お前が盗ったんだろう。
泥棒っ‼
そんな話だったらしい。
先日、
母に聞いたが思い出せ無かった。
虐められたことしか覚えていなかった。
もしかしたら、
本当に盗ったのかもしれないし、
偶然同じ物を持っていただけかもしれない。
なんせ覚えて無いのである。
我儘し放題の子供時代であった。
もしかしたら、
ちょろまかしたりもしたかもしれない。
(そんな度胸は無かったとは思うが…)
今日からは大丈夫だから、
学校へ行きなさい。
そう言われ、
戦々恐々としながら学校へ行くと
朝一番に、
今まで虐めていた子達が謝ってきた。
母が皆に話を聞いてまわって、
じゃあ、
うちの子がその子の消しゴムを盗んだ所を
誰か見ましたか。
お店で同じ物を買ったら、
同じ消しゴムを持っているんじゃないですか。
そう指摘されるまで、
子供というのは気付かないのだ。
こうだと思い込んだら、
それが全てになってしまう。
ただ、
母がそうして学校へ乗り込んで行って、
教師にではなく、
子供達に直接話を聞きに行った事によって、
ピタッとイジメは無くなった。
子供は、
親が守らなければいけない。
母は、
イジメの問題が報道される度に
そういう。
学校や教師へ
いくらお願いしたって
何十人、何百人もの生徒一人一人に
同じように関われというのは無理な話である。
子供が一人立ちする迄は、
親が守らなければいけない。
私が同じように出来るとは思えないが、
もしそんなことがあれば。
当事者に直接話を聞きに行こうと思う。
ただ、
こんなことされたら教師の面目は丸潰れ。
で、
次の年には飛ばされてましたけど。
授業中に私が泣いてても、
我関せずで授業してた先生だから。
多少は先生にも原因があるよね。
1、2年生と持ち上がりのクラス。
2年生になったとたん、
イジメが横行。
更年期時期のオバさん教師だったけど、
ストレス溜まってて
知らず知らずにクラスで発散してたんじゃなかろうか。
教師を目指す人は心得ていて欲しい。
自分の性格がクラスに現れます。
世間を騒がせている、
イジメ問題。
親は学校へ責任を押し付け、
学校は家庭に責任を押し付ける。
どっちが悪いのでは無く、
どちらも責任がある。
大人が他人の子を叱れない。
悪い事は悪い。
ルールは守りなさい。
と、
大人がその場で教え無くてはならないのに、
見てみぬふり。
子供がうるさいから、
静かにするように言ってくれと
店の従業員に頼む。
それって、
やっぱりおかしくないか。
犬を躾ける時、
悪い事をしていたら、
その場で叱らないと
後からでは何故怒られているのか分からないという。
犬と一緒にするなと怒られそうだが、
人間も動物である。
何処かの国では、
子供は人間になりきってないから、
人間として生きていく教育(ルール)を教える。
そう聞いた。
誰かが言ってくれるだろうではダメなのだ。
悪い事をしていたら、
その場で叱れる大人にならねば。
体力が付いてない、
反抗されても勝てるうちに。
しっかり刷り込みしとかんと。