以前ディズニーランドの本を読んだ。
うろ覚えで申し訳無いが、
東京ディズニーランドがOpenする前日に、
社長がランドを見渡して言った。
「明日、東京ディズニーランドが完成する」
不思議に思った社員が
「もう完成してますよ?」
と言うと、
「キャスト(スタッフ)が入って、ゲスト(客)が来て、初めて完成するのだ」
と。
ディズニーランドはいわば大きな舞台であり、
キャスト(役者)がいい演技をし、
ゲスト(観客)を満足させないといけない。
ふむふむ。
その時はさらりと読んだのだが、
昨日、
ああ、この事かと実感した。
4年ぶりにUSJに行った。
以前のUSJと今回では様子がだいぶ違った。
一番違いを感じたのが、
【ジョーズ】
私の記憶では、
子供だましでショボい。
面白くない。
ところが、
面白かったのだ。
ビックリする程。
確かに見覚えのある風景。
サメの出てくる場所。
爆発のタイミング。
同じである。
何が違ったのか。
キャストである。
【ジョーズ】は、
舟状の乗物に船頭(キャスト)が一人。
キャストが緊迫感を盛り上げ、
ハラハラドキドキで進んでゆくアトラクションである。
キャストが居て初めて、
物語が進行して行くのだが…
4年前は、
キャストが乗って居たのかどうかさえ覚えていない。
そう思う程、キャストの記憶が無い。
その違いは、
USJ全体に感じられた。
面白く感じたアトラクションでは、
必ずキャストの印象が強く残っている。
同じ場所であるはずなのに、
こうも雰囲気が違うのは
キャストが元気だから。
こちらが恥ずかしくなる程のハイテンション。
MAX笑顔。
意味不明な掛け声と振付。
演出。
これが鍵である。
USJという舞台を
どう演出し、
どう見せるか。
どうやって楽しんでもらうか。
大変だっただろう。
キャストの
意識改革。
演技指導。
社員教育。
一朝一夕に出来るものでは無い。
企業努力だなあと感動。
最終的に、
人を魅きつけるのは、人。
会社。
学校。
家庭。
演出の場は身近にもある。
キャストの仕事は、
人を笑顔に。
楽しんでもらうこと。
取り合えず、
日常生活でも【耳】付けてみようか…
