視界とは不思議である。

見えているハズなのに、
見えていない。
視界に入っているのに、
認識しない。



そんなことがある。



同居人の話である。


彼の視界に入って、
なおかつ認識されるのは至難の技だ。



以前ブログに書いたが、
トイレの壁に鏡を貼り付けた。
座ると目の前に位置する場所である。

私は密かに
彼の反応(突っ込み)を期待していた。


…………


2日経っても何の反応も無い為、
スルーされたのだと思ったら、気付いていなかった。


彼に認識してもらう事は、かなり難しい。



昨日。

同居人に内緒で注文していた、
あるものが届いた。


欲しいと相談した時、
『この狭い部屋のどこに置くんや』

と、

あまり乗り気でない様子であった。

が、
欲しい衝動にかられたは今回で3度目。


まぁ、いいや。


黙ってたら気付くまい。




ぶら下がり健康機。
つれづれなるままに-DCIM03120001.jpg



と、
思いきや。


さすがに気付いた。

ワンルームの狭い部屋。
W100×D115×H200
このサイズの物が入って気付かないほうがおかしい。


しかし、
侮るなかれ。


普段から彼は、
帰宅すると
すぐに部屋着に着替えてからゴロゴロする。


着替えている間、
確実に
彼の視界には新品のぶら下がり健康機が入っていた。


そしてゴロゴロしようとテーブルの脇に座り、
テーブル上に放置された
組立用の工具を見つけた。

そこで初めて、
部屋を回し見たのである。


工具 = 好きな物


人は好きな物に対して、
敏感である。




何故工具を片付けなかったのか…
それだけが悔やまれる。