美しいモノに憧れるのは
人間の性(サガ)である。
以前勤めていた会社で。
新人が入ってきた。
目のパッチリした、
色白の女の子。
純日本人らしかったが、
ロシア系と言われたら納得出来る外見であった。
色めき立つ男性陣。
私が彼女に仕事のことで注意しようものなら、
『彼女が可愛いからってイジメるなよ~。』
冗談だとは分かっているのだが、
扱いがこうも変わるものかとビックリした。
小さな会社であった。
社長までウキウキである。
指導役の私だけが何故か意地悪ババア扱い。
5年近く勤めた会社である。
愛着はあったが、
何だか頑張ってる自分が
アホらしくなった。
彼女のことだけが理由ではないが、
彼女のことが会社を辞めるキッカケではあった。
先日、
当時の同僚達と飲んだ。
社長が、
あいつ帰って来いないかなって言ってたよ。
どうやら彼女が結婚し、魔女の呪いが解けたもようである。
可愛い男の子だったら…
何か変わってたかなぁ。