『病は気から』

と良く言います。


元気が無くなると、病気になる。
病気は気分的なもの。

だとか、

病気になりたいと思ってるから病気になる。

とか、

そういう意味だと思っていた。


どうやら
ちょっと違うらしい。


中国の哲学的考え方の引用のようだ。
万物には『気』があり、
病になるのは外の変化に『気』が対応出来ない時である。
病の原因は『気』だ。

という事らしい。


日本ではこの『気』を
"気持ち"や"元気"だと
解釈しちゃったんですね。

我慢強い事が美徳。
そんな日本人にピッタリ来てしまったと。


『病は気から!
病気になるのは気合いが足りないんだ!!』


と、
両親に言われながら育った私。

調子を崩すと、
何となく後ろめたい気持ちになっていた。


というのも、

父方の祖父は当時、不治の病だと言われる結核にかかって亡くなった。

幼い子供を5人残して。

戦後である。

祖母は子供達と今日を生きていくことに必死で、体調が悪かろうと寝込んだり出来なかった。

後になって、
祖母の肺に結核の跡が見つかった。

祖父が亡くなった後、胸が苦しくて仕方がなかったらしい。

でもそれは最愛の人が亡くなった苦しみだと思っていたようだ。


勘違いで不治の病、
自力で治しました。

ばあちゃんスゲエ。



そんな実例があるもので、

実家では

調子が悪い?
気のせいだ!
(確かに気が原因だが)

甘えは許されなかった。


只今の気温(体温)。
37.6度。

こんなにしんどいのに
微熱。


つい先日、
同居人が風邪を引いて高熱を出していた。

『私も熱出したいわ。
グワッと熱出たら後が楽になるやん。』


あの言葉。
撤回します。