皆さんもご存知だと思われますが、
『トイレの神様』
名曲である。


先日、
カラオケで歌いながら
泣きそうになった。


子供時代に言われた
言葉というのは、
根拠がなくとも

何かの呪文のように
残るものである。




ワタクシ、トマトが
大の苦手であった。

口に入れると、
胃液が込み上げてくる。


好き嫌いの許されない
時代であった。

給食に出た時は、
放課後まで残されたものである。


しかし、
ある日を境に
変わったのである。



親戚の美人な叔母が、

『トマト食べたら、
ベッピンさんになれるんやで。
私もトマトで綺麗になったんやから。』


これである。



今思えば、
裏で誰かが糸を引いてるのはバレバレだが、

その時の私には恐怖の
言葉であった。


『トマト嫌いでは、
ベッピンになれない。』

言われたようなものだ。


季節は夏であった。

真っ赤なあの子が
家庭菜園に並んでいた。

必死である。


今までの分も
取り戻そうと
毎日、
毎日、
朝、昼、晩
ひたすら食べた。



女性の美にかける執念。
自分のことながら、
あっぱれである。


今は
大好きですけどね。
トマト。



そして、
食べたら
ベッピンになれる気が
今もしてますが

何か?



あの日の魔法。
まだ効いてます。