こんにちは!
今日は、「さっそく」 と 「すぐに」 の違いを考えてみます。
まずは、辞書で意味を確認します。
「さっそく(早速)」は、すぐに、すみやかに、できる限り早いうちに
「すぐに(直ぐに)」は、ただちに
では、例文を作ってみましょう。
例文1
さっそくやりなさい。 ×
すぐにやりなさい。 ○
例文2
さっそく食べよう。 ○
すぐに食べよう。 ○
「さっそく」を使うときは、行動に行為者の意思が
入るようですね。
上の例文1のように、命令形に使うと違和感が
ありますね。
逆に、例文2のように、「~しよう」という、意思を
表す文の中では自然に使われています。
では、例文2の2つの文は、
どう使い分けているのでしょうか?
これを解決するために、ある言葉をそれぞれに
つけてみます。
「今」と「明日」です。
今すぐ食べよう。 ○
今さっそく食べよう。 ×
明日すぐ食べよう。 ×
明日さっそく食べよう。○
「今」と「すぐ」は仲よしで、
「明日」と「さっそく」は、仲よしです。
そうです。
「さっそく」は、
ある条件下で一番早くそのことを行おうとする意思
や意図を表します。、
また、思っている時間より早く物事を行ったり、行
われたりするときに、 「早々と」などど似た意味で
使われます。時間を開けないでということは
あまり重要ではありません。
「すぐに」は、
直ちに と書くように、時間的にすぐの事柄を表し
ます。
何かをして、間を開けないで、次のことをする。
または、次のことが起こるときに使います。
だから、「今」と仲よしなんですね。
では、皆さんに質問です
皆さんでしたら、下の例文のAとBとどちらを使い
ますか?
どんなニュアンスの違いを感じますか?
会社の事務所にお客さんがお菓子を持ってきて
くれました。
受け取った社員は、
A:「おいしそうなお菓子をありがとうございます。
すぐにみんなでいただきます。」
B:「おいしそうなお菓子をありがとうございます。
さっそくみんなでいただきます。」
たいていの場合は、Bを選ぶのでは
ないでしょうか?
Aだと、まだ、お菓子を持ってきてくださった
お客さんがいるのに、食べ始めてしまうような
感じがしますよね。
でも日本人でしたら、こんなこと考えなくても、
きっと「さっそく」を使いますよね。
恐るべし、母国語!! です
これは、あくまで私の解釈です。
「こうじゃないの?」というご意見がありましたら、
是非コメくださいね
では、また